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2024年4月30日火曜日

oppo

サウスダコタ州知事Kristi Noem氏が自著で飼い犬を殺したと告白していることが波紋を呼んでいます。

5月7日発刊予定の回顧記でNoem氏は農場で飼っていたポインターの仔犬が攻撃的で、家畜にも噛み付くなどしたという理由で射殺したと書いているということです。

犬を愛する人にとっては衝撃の内容がガーディアン紙に報じられると、SNSなどを中心にNoem氏を批判する投稿が相次ぎました。

同氏は危害を及ぼす犬を処分することは州法に照らして合法と自身の行為を擁護しているそうです。


All dogs go to heaven, but South Dakota Governor Kristi Noem’s puppy-executing ways may have just cost her a chance at entering the promised land of the White House as Trump’s running mate. 

Several Republicans close to Trump — who, admittedly, are aligned with others vying for the Trump VP slot, or who simply don’t like Noem — are using the MAGA governor’s story of shooting and killing an unruly puppy to try to help nuke the former president’s opinion of her. In the days since the story from Noem’s memoir went viral, multiple Trump allies and confidants flagged the dog-killing and press coverage of it directly to Trump, according to a person with direct knowledge of the matter and another source briefed on it, hoping it would cause him to view her as an out-of-touch buffoon.

(中略)

“She did oppo against herself,” one Trump adviser says, mockingly.
(Trump Allies Hope Kristi Noem’s Puppy Killing Also Kills Her VP Chances. Rolling Stone. April 29, 2024.)


さて、衝撃の告白は州知事という職にある人物のスキャンダルとして十分ではありますが、この件がトップニュースに取り上げられるのは、Noem氏がトランプ氏の同志であり、今年の大統領選でトランプ氏が当選したあかつきには副大統領候補とも目されていることにあります。

「もしトラ」のシナリオに多くの共和党議員が副大統領のポストを狙っているのでしょう。

引用した記事は、今回の件は民主党勢力のみならず、Noem氏に敵対する勢力にも格好の攻撃材料になっていると分析するものです。

ある共和党議員の発言が引用されており、


She did oppo against herself


とあります。

ここで"oppo"という単語が引っ掛かりました。

恐らく"opposition"のことだとは想像がつきますのでやり過ごそうと思いましたが、念の為調べてみることに。

"oppo"というのは、


opposition research


を指すのだそうですが、これは政治用語で、敵対する陣営の政治家などに関わるスキャンダルなどのネタを調査することを言うのだそうです。

なお、Merriam-Webster Dictionary(オンライン)には"oppo"のエントリがあって、


damaging information about a political candidate that is gathered and used or made public usually by an opponent's camp


と定義されています。

MAGAのアライでもあるNoem氏に対し、トランプ氏がどういう発言するのか、注目されます。


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