最近30日間のアクセス数トップ3記事

2017年5月24日水曜日

hone

アップルが新しくダイバーシティー担当役員を設置したというニュースです。これまではダイレクターレベルだった役職を今回はCEOに直接報告する役員レベルのポジションに格上げしており、ダイバーシティが遅れているとの批判を受けているアップル社の新しい取り組みとして注目されているようです。


Apple hones diversity push with new VP role

It looks like Apple is getting more serious about diversity.

The iPhone maker has created a new vice president position to tackle eforts that have to do with inclusion. Apple's former HR chief, Denise Young Smith, is taking the role. She will report directly to Apple CEO Tim Cook.
(Shara Tibken. Apple hones diversity push with new VP role. CNET. May 23, 2017.)


さて、記事のタイトルで、


Apple hones diversity push...


とあるのですが、この"hones diversity push"という表現が興味深く思われました。

"hone"というのは砥石のことで、動詞としての意味は「砥石で研ぐ」、つまり磨くという意味で、腕や技術を磨くというような場合に、


hone one's skill


のように用いられることが多いです。

ところで引用した記事のタイトルでは、"hone"の目的語は、"diversity push"となっているのですが、これはダイバーシティーに関する取り組みを強化する、というようなことを言っていることは分かるのですが、"push"を磨く、というのはいまひとつピンと来ないと思いました。

ここでの"push"は物事を積極的に進めること、すなわち推進や促進を意味していると考えられます。

このような"push"と"hone"の組み合わせはコーパスでも見られません。

"hone"には磨くという意味に加えて、鋭くするという意味もあるようです。鋭いのと鈍いのとでは、鋭い方が望ましいというのは分かり易い概念ですが、そこから「効果的にする」という意味に発展したようです。(研究社大英和)

記事のタイトルの日本語訳としては、ダイバーシティにテコ入れ、といったところでしょうか。


2017年5月23日火曜日

Facebook shaming

"shaming"という表現については何度か(2012年8月2012年11月2015年1月)当ブログでも取り上げたことがあるのですが、以下に示す記事の引用をお読み下さい。


(GREENFIELD, Wis.) — A group that skipped out on a tab has returned to pay up after the suburban Milwaukee bar used Facebook shaming in an effort to collect.

The three men and two women, all in their 20s, reportedly left without paying a $105 bill Friday night at The Brass Tap in Greenfield.

The bar posted a warning on Facebook for the group to "come back in and pay or prepare to be prosecuted." Local TV picked up fuzzy surveillance photos.
(Wisconsin Dine-and-Dashers Return to Pay Bill After Social Media Shaming. Time. May 8, 2017.)


バーで食い逃げ(飲み逃げ?)をして、105ドルの請求を踏み倒した20代の男女のグループに対して、店側が防犯カメラ映像をフェースブックに投稿したところ、観念したのかグループのメンバーが店を訪れて支払をしたそうです。

さて、


the suburban Milwaukee bar used Facebook shaming


という表現が目に留まったのですが、フェースブックなどのソーシャルメディアを使った"shaming"ということで、最近では"online shaming"などと呼ばれているようです。

時代が変われば"shaming"の方法も変わる、といったところでしょうか。


2017年5月22日月曜日

運び屋 ― mule

麻薬などの違法薬物の「運び屋」のことを、"mule"と言うそうです。


Accused drug mule Cassandra Sainsbury worked as a prostitute at a brothel in western Sydney for a number of months in the lead up to her ill-fated trip to Colombia, the Nine Network has revealed.
(Accused drug mule Cassie Sainsbury's secret double life revealed as family begins journey home. 9NEWS. May 22, 2017.)


正確に言うと、麻薬に限らず、いわゆる禁制品を密輸する役目を負った人のことを"mule"といい、薬物の場合には特に"drug mule"と表現されるようです。

スラングとしての"mule"の語源については詳しい解説を見つけられていませんが、運搬のために使役する騾馬(mule)がそのまま使われるようになったもののようです。

Oxford Dictionary of Euphemismsによると、


From the smuggling on rough mountain tracks in Central America


ということで、輸送に重宝されたラバという動物が浮かび上がってきます。


2017年5月19日金曜日

stealthing

先日から気になる話題ではあったのですが、何となく取り上げずにいました。

"stealthing"という用語です。


An Australian man has opened up on the alarming new sexual practice of stealthing, saying he does it because it feels good but does not believe he’s committing sexual assault.

America’s Columbia Law and Medical Journal formally identified the disturbing new trend in a report last month.

It involves a man putting a condom on before sex, but removing it without his partner’s knowledge.

In an interview with triple j’s Hack program on Wednesday, a man using the pseudonym Brendan said he had long been stealthing but did not believe he was breaking the law.

Legal experts have described the practice as a form of sexual assault in the wake of the report’s release, some even saying it’s akin to rape.
(Australian man admits to stealthing, says he does not believe it’s sexual assault. News.com.au. May 18, 2017.)


"stealthing"というのは、(主に)男性が性交中に相手に隠れて避妊具をはずすこととされています。

私が関連記事を初めて見たのは1ヶ月くらい前なのですが、上記の引用記事では"stealthing"という用語がほぼ定着したという感があります。

ご存知のように、"stealth"という単語自体は昔から存在しており、隠密に行われる行為のことを指しています。恐らく以前には、このような性行為のことを指すのに"stealthing"などという用語はあてられていなかったものと思われますが、新しい表現として定着しそうな予感がします。

引用した記事中、


a man using the pseudonym Brendan said he had long been stealthing but did not believe he was breaking the law


というくだりがありますが、ここでは"stealth"が動詞として使われています。

辞書に載っている"stealth"は名詞(あるいは、形容詞)だけです。決して歓迎されるような行為ではありませんが、新しい意味として辞書に載るかもしれませんね。


2017年5月18日木曜日

一目惚れ ー crush

「ひとめぼれ」・・・、お米の話ではありません(笑)

オフィスラブ、の話です(苦笑)


Have a crush on a co-worker? You aren’t alone.

One-quarter of Americans have been romantically involved with a colleague, according to a new study released this week by recruiting software Jobvite.

(中略)

This comes as we are spending more time than ever in the workplace — the average work week in 2015 was 38.7 hours, compared with 38.1 hours in 1980 — and more than half of American employees didn’t take all their vacation days in 2015. Swann said it’s only natural to get close to the people we spend so many hours with each day.

(中略)

But employees should enter such relationships (or casual flings) cautiously, given the amount of time they will spend together should the relationship break up.
(Kari Paul. The surefire way to turn your work life into a living hell. New York Post. May 17, 2017.)


同僚と恋愛関係になったことのあるアメリカ人は25%に及ぶという調査があるそうです。恋愛関係はそれが上手くいっている時は天国かも知れませんが、破綻すれば地獄かもしれません。(別にわたしが経験者という訳ではありませんので誤解なきよう・・・。)

ところで今日の一語は、冒頭に出てくるのですが、


have a crush on


という表現です。

"Crush"とは潰れること、砕くこと、という意味がすぐに思い浮かびますが、ここでは「一目惚れ」というような意味合いで、"have a crush on"というフレーズでは、on以下に対象となる人を目的語に取って、その人にすっかり惚れ込んでしまっている、という意味になります。つまり、ぞっこん、という訳です。

恋愛感情というものは危険なものです。相手があることですので、思い通りに行かないのが当たり前ということで、わたしも学生時代は多くの友人が玉砕するのを見てきました。まさに、"crush"してしまったという訳です。

"「クラッシュ、crash、crush、clash...」"の投稿もご覧下さい。