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2019年5月22日水曜日

milkshaking

気に入らない政治家に対して一般庶民が取り得る数少ない攻撃手段と言えば野次を飛ばすくらいかと思いますが、中にはモノを投げつけるという行為に打って出る人もいます。

投げつけるものとしては生卵が相場だったところ、最近ではミルクセーキを浴びせかけるのがトレンド(!?)だとか。


LONDON — Until recently, an egg tended to be the object of choice for protesters hoping to splatter a politician’s clothing with a sticky mess and cause embarrassment without any serious injury.

Now, in several protests against rightist politicians in Britain, activists have found a new foodstuff to use as ammunition: milkshakes.

On Tuesday, a man was charged with assault and criminal damage after he threw a milkshake at Nigel Farage, one of Britain’s most prominent and divisive Brexit leaders, in the latest in a string of similar episodes.

(中略)

“A complete failure,” Mr. Farage could be heard saying in video of the episode, as members of his security team led him away and others seized Mr. Crowther. “Could have spotted that a mile off.”

Mr. Farage seems to have been berating his security detail for not anticipating the action, particularly considering the current climate of “milkshaking,” as the practice has come to be known.
(Iliana Magna. Why Are Milkshakes Being Thrown at Right-Wing Politicians Like Nigel Farage? New York Times. May 21, 2019.)


ブレクジット推進派の右派政治家がミルクセーキを浴びせかけられてスーツが台無しになっている写真が目を引きます。

ミルクセーキ(milkshake)は動詞になっていて、


milkshaking


という形で記事に出てきますが、実は生卵を投げつけることを表現するのに"egg"を動詞として用いるようです。


To throw eggs at
(American Heritage Dictionary)


to pelt with eggs
(Merriam-Webster Dictionary)


恐らくですが、"milkshaking"もこの”egg”に倣って動詞化したものと思われます。


2019年5月21日火曜日

tighten the screws

アメリカとイランの関係が険悪なことになっています。

イランの米大使館にロケット弾が撃ち込まれた事件を受けて、トランプ大統領は、米国と戦争になったらイランはお終いだ!とツイートしたそうです。

戦争にならなければ良いですが・・・。


President Trump is "doing the right thing" by warning Iran against taking military action against the United States, calling recent moves by the administration a way of "tightening the screws" on the government in Tehran, according to Senate Judiciary Committee Chairman Lindsey Graham.

"If Iran wants to fight, that will be the official end of Iran. Never threaten the United States again," Trump tweeted Sunday.

The tweet came shortly after an apparent rocket attack inside Baghdad's heavily fortified "Green Zone," which is home to the American embassy.
(Charles Creitz. Trump's Iran warning 'the right thing' as US 'tightens the screws' on Tehran, Graham says. Fox News. May 20, 2019.)


引用した記事はトランプ氏のツイートに対して司法委員会の委員長が理解を示した、というものです。

委員長のコメントで、


a way of "tightening the screws" on the government in Tehran


という部分がありますが、”tighten(ing) the screws”というのは文字通りにはネジを締める、という意味です。

日本語でも緩んだネジを締め直す、と言いますが、この表現が比喩的に使われるコンテクストとしては、ルールや規律などが時間を経てあまり省みられなくなった状態において、改めて規律が遵守されるようにするというようなものかと思います。

英語の”screw(s)”には、辞書を引いてみると、


(肉体的、精神的な)締めつけ、強要、脅迫、圧迫、威圧


という意味があり、記事のコンテクストからはこの意味がまさに当てはまるようです。

トランプ氏のツイートはまさにイラン政府に対する圧力、脅し、ですね。


2019年5月20日月曜日

glacial

自動運転技術についての記事をこれまでにも何度か取り上げてきました。

当ブログで1番最初に取り上げたのが2012年5月の記事ですが、グーグル社が自動運転技術の開発に取り組んでいるというニュース記事から引用したものです。

つまり、7年前ということになります。

その後、特に印象に残っている記事が、自動運転の障害は人間そのものだという報告に関するもので、2015年9月の記事です。自動運転が可能になったとしても、それは”非”自動運転のクルマと共存できなければならないという課題には衝撃を受けました。

どうやら状況はそこからあまり変わっていないようです。


On a sunny spring day in suburban Phoenix, a white minivan stops at a crosswalk to let a man pass. He gives the vehicle a wave, signaling it should go ahead — which it does, until the pedestrian suddenly steps off the curb and dashes through the crossing. The van, sporting the green and blue logo of Alphabet’s self-driving car unit, brakes to a halt.

Six months after Waymo started offering a driverless taxi service near Phoenix, the robot vehicles and — and the public — are learning to coexist. Technically, the rollout has been a success. The Pacifica Hybrid minivans can make split-second adjustments after reading cues like a hand gesture, a sophisticated step for autonomous cars. They handle tricky turns and brake more smoothly compared to previous test rides by Forbes. More than 1,000 people are signed up to use the Waymo One service; tens of thousands are waiting to sign on. Outrage over the too cautious maneuvering of the programmed vehicles seems to have died down.

As a commercial endeavor that could ultimately become a source of billions of dollars of income for its digital advertising-dependent parent, however, progress looks almost glacial. Waymo is keeping safety drivers at the wheel for most rides and airport and highway runs aren’t yet an option. It’s also not saying when it will transition to a service without safety drivers and launch in bigger, denser markets — currently, it’s in a 100-square-mile stretch including the Phoenix suburbs of Chandler, Tempe, Mesa and Gilbert.
(Alan Ohnsman. Hand Gestures And Horses: Waymo’s Self-Driving Service Learns To Woo The Public. Forbes. May 19, 2019.)


自動運転技術はある水準までは達したようですが、安全性という点ではまだ課題が残り、商業化にはまだまだクリアしなければならない壁があるということです。

その壁の1つが"safety driver"の存在です。無人運転と言いながら、自動運転のクルマにはもしもの時のために"safety driver"が控えています。

運転が完全自動化され、"safety driver"も不要になる、そうでなければ儲けにはならないのでしょう。

記事中、


however, progress looks almost glacial


とあるのですが、この"glacial"に目が留まりました。

スペルから想像がつくのですが、"glacial"は"glacier"、つまり氷河のことです。

進捗(progress)が氷河のようだ(glacial)というのは、即ち、氷河のように緩慢である、つまり遅い、ということのようです。

"glacial"には、氷のように冷たい(態度)、そっけない、という意味もあるようですが、氷の冷たさは誰もが知っているとして、氷河の動きが緩慢というのはイメージできるにしても、氷河の動きを目の当たりにした人の方が少ないような気もします。

進捗が遅いという意味での"glacial"は用例としては思ったよりも多く、


at a glacial pace
at a glacial speed


などといったフレーズで使われています。


2019年5月19日日曜日

えいご1日1語は10周年を迎えました。

本日、5月19日は記念すべき「えいご1日1語」の10周年となります。

2009年5月19日の第1回目から、実に10年間に渡って続けることができ、感慨深いものがあります。

本日のこの投稿は2,640回目の投稿となります。

思い起こしてみますと、2009年当時、仕事で英語を使う機会が少なくなったことの危機感から、日々英語に触れる機会を持つための手段として、ブログで1日1語を取り上げるという方法を思いつき、実行に移したのがきっかけでした。

このブログを始める以前にも英語表現や単語、それらの語源に関する関心はありましたので、それらを自分自身の備忘録のような形でまとめておきたいというような構想はありました。

「月曜〜金曜、独断で選んだ1語」というコンセプトはスタート以来変わっておりません。

この「月曜〜金曜」毎日、というのはなかなか大変なものがありました。

まず、その日取り上げる「ネタ」となる単語、表現が見つからないということ。「ネタ」はそれなりに新鮮味があって、読んでいただく方がへぇー、と思っていただけるようなものにしたいという思いがありました。

ところがその「ネタ」がなかなか見つからない日というのがあります。

「えいご1日1語」で取り上げるネタは時事ネタ、特に海外メディアによるニュース記事から拾ったものがほとんどですが、ある日は朝一番に通勤電車でアクセスしたニュース記事にネタとなる単語に出会うこともあれば、またある日は何十という記事にアクセスしてもそのネタが見つからないことがありました。

正直なところ、週末の土日はこのネタ探しから解放されるのでホッとしています。

夏休みや年末年始など、旅行等に出かける場合は、移動先でネットへのアクセスができない場合があったり、そもそも記事を書くための時間が取れないことが想定されるので前もって記事を書き貯めておく、というようなことも何度かやりました。そのような場合は時事ネタではなく、あるテーマを決めておいて、そのテーマに沿った単語や表現を辞書等であらかじめピックアップするというようなことをやったものです。

10年間続けてきた中で良かったなと思うのは、ブログを読んで下さった方からのフィードバックを頂いた時です。

私は英語の専門家でも、教育者でも、何でもありませんので、記事の内容が学術的に正しいとか、英語を学んでいる人に役立つとか、そういうことは決して言えませんが、私自身が面白いな、興味深いなと思って取り上げた単語や英語表現について、同じように関心を持って下さる方からコメントを頂いたり、時に、参考になりました、というコメントを頂いた時には、嬉しいものです。

また、取り上げた単語や表現について、私が知らなかったことを教えていただくというようなこともよくあります。勉強になります。

私自身、多くの英語表現に触れてきたことで、語彙力が上がってきたということも実感しているところです。過去の記事を振り返ってみると、今日現在だったら取り上げなかったと思われる単語や表現をその当時は知らなかった、ということに却って驚きを覚えるということもあるものです。

さらには、ほぼ毎日海外のニュース記事にアクセスすることで、時事問題にも詳しくなり、海外の同僚などと雑談する際にも役に立つことが多くありました。

実は10年を一区切りとしてこのブログは一旦お休みにしようかということも考えたのですが、ここまで続けることで得られた多くのことを考えるとやめるのは勿体ないようにも思えてきたので、もうしばらくは続けてみたいと思っています。

ということで、月曜〜金曜、相変わらずその日のネタ探しに苦心する日がこれからも続きそうです。


2019年5月17日金曜日

draw a blank

春眠暁を覚えず、とはよく言ったもので、この時節の睡眠はつい長めになってしまいます。

関東では5時前くらいから外が明るくなりますが、その光のせいか、少し目が醒めたところからウトウトと惰眠を貪るのが快感になってしまっています。

また、そのくらいのタイミングで夢を見ることが多いように思いますが、その後に目覚まし時計のアラームで起こされた後に、夢の内容というのは忘れてしまっているから不思議なことです。

何故見たはずの夢の内容を忘れてしまうのか?という興味深い記事をたまたま目にしました。


I had that dream nearly 40 years ago, but I can remember the details as if it were yesterday. Ask me to relate anything from a dream I had earlier this week, however, and I draw a blank. If I have been dreaming – and biology would suggest I most probably have – nothing has lingered long enough to remain in my waking mind.
(Stephen Dawling. Why some people can”t remember dreams? BBC News. May 17, 2019.)


記事の中で、


draw a blank


という表現が使われています。

これは、思い出そうとしても思い出せない、という意味の慣用句です。

何故、見た夢の内容を忘れてしまう(また、思い出せない)のでしょうか?

記事によれば、我々が夢を見るのはレム睡眠期と呼ばれる状態において夢を見ると言われていますが、脳生理学的にはこの状態にある時、夢の内容の形成に関わる大脳皮質や辺縁系への血液供給が行われ、活発に機能する一方、記憶を司る前頭葉は休止モードとなり、このために夢の内容を覚えていられないということになるそうです。