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2009年12月14日月曜日

体の部位に関連する表現(1)=shoulder ― cold shoulder

ある言語において、人間の体の特定の部位が独特の表現の構成要素になっていることが多いものです。表現は言語によって似通っている場合も多いと思いますし、あるいはまったく異なる概念で用いられている場合もあるかと思います。

日本語でも、

肩たたき、
肩を怒らす、
肩を並べる、

など、肩という特定の部位に関連した表現が多くありますが、英語ではどうでしょうか?

"cold shoulder"は、”冷たい態度、よそよそしさ”や”冷遇”、あるいは”無視”といった意味があります。

スキャンダルに見舞われたプロゴルファーのTiger Woodsですが、早速CM契約の打ち切りなど、スポンサーによる冷遇が始まったようです。


Sponsors give Woods cold shoulder over sex row

NEW YORK — Tiger Woods, one of the hottest marketing symbols on the planet, is getting the cold shoulder on television where ads featuring the golf star have disappeared since news broke of his philandering.

Nielsen, the New York-based consumer research company, said the formerly ubiquitous Woods had not appeared in a prime-time TV commercial since a November 29 Gillette ad.

That was two days after his image went into freefall with a car accident outside his Florida home and subsequent revelations of a marital crisis over his alleged affairs with a string of women.

Reports that Woods may have been under the influence of alcohol, a sedative and a pain-killer when he crashed threaten to deepen the crisis.
(Sebastian Smith. AFP. December 10, 2009.)

2009年12月11日金曜日

語源探訪の楽しみ=異分析(5) ― adder

この単語も、異分析により産まれた(あるいは変形してしまった)単語の1つです。元々は、


a nadder


というものだったのが、"an adder"と分析されてしまい、"adder"という名詞が発生するに至りました。

2009年12月10日木曜日

語源探訪の楽しみ=異分析(4) ― rosemary

ローズマリーというハーブの一種をご存知でしょうか?私の自宅の庭にもありますが、ハーブの中ではかなりポピュラーなものだと思います。消臭効果や抗菌作用などがあるとされ、料理などにも用いられます。

このハーブ、親しみやすいのにはその名前にもあるのではないかと思います。ローズ(=薔薇)とマリーあるいはメアリー(女性名)という2つの語がくっついて出来たように思われるのですが、実はそうではありません。

語源的には、ラテン語で”露”を意味する"ros"と、”海”を意味する"maris"が結合した、"ros maris"(海の露)に由来するものです。ローズマリーが何故”海の露”と呼ばれ始めたかも興味深いですが、このハーブが海岸近くで生息することが多いことからだそうです。(Wikipediaによる)

"ros maris"の語尾の"-s"はその後、複数形のsと解され、"-s"が脱落した、"ros mari"が単数形と誤解されたようです。

このような変遷を経て、最終的に"rosemary"が定着したようです。

2009年12月9日水曜日

語源探訪の楽しみ=異分析(3) ― trialogue

今日取り上げる単語、"trialogue"は、"dialogue"から派生したと言われています。

trialogue
[名]三者間の対話、会談; 鼎談


tri-という接頭辞は見慣れたものだと思います。trioとかtrilogyとかいう単語がありますが、いずれも数字の3に関連しており、この接頭辞がつく単語は3の概念を含むものですね。

では、"dialogue"は、"di-"という接頭辞で、多分これは数字の2の概念なのだろう、ということになりますが、厳密にはこれは違うようです。"dialogue"は、"dia-"プラス"logos"というギリシャ語源に遡り、接頭辞の"dia-"は数字の2ではなく、”~を通って、横切って”というような意味だそうです。(尤も、さらに遡ると、"dia-"と"di-"は同根であるということですが。)

trialogueという単語は、"dialogue"を誤って、”(2人の間の)対話”といった捉え方をしたところから、接頭辞を、3を示す"tri-"に置き換えて生まれた造語だと言えます。

対話という行為を考えた時、一対一ですから、合計で2、ということも考えられますが、実は語源としては、2という数字の概念は無い、ということなのです。

面白いですね。

2009年12月8日火曜日

語源探訪の楽しみ=異分析(2) ― apron

日本語でもエプロン、前掛けと言いますが、この英単語も異分析に分類される単語です。

昨日のtawdryに似ているのですが、元々apronを指す単語は、"napron"というものだったようです。

さらに遡ること、古フランス語では、"naperon"という綴りであり、"a"で始まるものではありませんでした。

英語の不定冠詞"a, an"はご存知ですね?続く単語の語頭が母音である場合(あるいは発音されないhで始まる場合)には、"a"ではなく、"an"が用いられます。

かくして、"napron"は、

"a napron"

という形で出現、あるいは発音されることになったのですが、いつしか、

"an apron"

と誤って解釈されるようになり、それが定着してしまったということのようです。

ところで、apronという単語は、古フランス語のnaperonまで遡ると上で書きましたが、さらには、ラテン語のmappaという語に遡ることができるようです。(American Heritage Dictionaryによる)

ラテン語の"mappa"はnapkin(ナプキン)の意だそうですが、その綴りから、map(地図)に関連があるそうです。

“地図”と“ナプキン”の関係?

昔は、地図はナプキンなどの布(Cloth)に描かれていたそうです。

語源を辿って行くときりがありません。