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2010年3月24日水曜日

語源探訪の楽しみ=語頭消失(3) ― peach

果物の”桃”、”ピーチ”ではありません。動詞です。

俗語の類で、”密告する”という意味があります。現代的には、”チクる”という奴です。

自動詞と他動詞の両方の用法が辞書に見えます。(ランダムハウス英和辞典)

自動詞の場合は、前置詞”on”や”against”を伴うことが多いようです。他動詞の場合は、密告の対象者を直接目的語にとります。


"What puzzles me," he finished, "is that Mr. Vorpe, who according to you has amazing powers of recollection, could remember nothing at all about the person who pawned the jewelry box." "He probably thought it was pinched, sir, and he didn't want to peach on the thief. We're his livelihood, ain't we, sir? He'd have nothing to fence, if he was to get a name for splitting on his pals."
(Kate Boss. Cut to the Quick. New York: Viking. 1993.)


さて、今週のテーマである語源的な観点から見た本題ですが、"peach"の動詞としてのこのような意味をご存知ない方も、"impeach"という動詞、また"impeachment"という名詞はご存知だと思います。

動詞"peach"のこのような意味は、語源的には"impeach"と同じものがあり、アングロフランス語の"apecher"、さらには中期英語の"apeche"という語の頭音が消失して生まれたものと言われています。

ちなみに、"peche"という語は、”足枷”の意で、さらには足(ラテン語でpes、即ち英語のfoot)に遡ります。

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