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2020年10月29日木曜日

アイフォーン12、ミニサイズが話題 ― mini

アイフォーンの新型機種、iPhone 12が近く発売されるそうですが、新味に欠けるとされるところ、ミニサイズの機種が注目されているようです。


After launching two identically sized phones — the iPhone 12 and 12 Pro — last week, Apple will next start taking preorders for the iPhone 12 mini and iPhone 12 Pro Max on November 6th. But you won’t have to wait until then to get a sense of just how “mini” this year’s smallest iPhone is. A hands-on video running over 40 minutes in length was posted to YouTube by George Buhnici, only to be removed for unclear reasons and then republished by 9to5Mac. And yep, next to the iPhone 12, it’s downright tiny.
(Chris Welch. First iPhone 12 mini hands-on video shows just how tiny it is. The Verge. October 28, 2020.)


iPhone 12 mini、と称されています。

"mini"は"miniature"の略でしょう、はい、お終い。

と思ったら、意外にも興味深い語源がありました。

小さいサイズを表現するのにミニサイズ(mini)と表現するのは日本語でも定着していますが、元々の意味合いは大きさのことを意味する表現ではなかった、という驚きの発見です。

"miniature"の語源はラテン語の動詞miniareに由来するのですが、このラテン語動詞が意味するところは、赤色で塗る、という意味だそうです。

時代は印刷技術発展の夜明け前(!?)に遡ります。

かつての印刷物というのは手書きでした。テキストは主に黒色を使っていましたが、タイトルなど目立つ部分には赤色を使ったそうです。

タイトルに使われる文字には細かい装飾が施されており、そのような作業に赤色を使うということは、細密な作業と意味的に関連づけられることになったようです。

細密な文字装飾を施す際の鉛丹(red lead)のことを、miniumと言い、ラテン語miniareとはminiumを使って描くという意味です。

つまり、「ミニ」というのは元々は赤色のことを意味していたわけですが、赤色を使って細かい文字装飾がされたことから、細かい(小さい)という概念を意味するようになった、ということなのです。

なお、綴りが似ているラテン語minorやminimusなどの影響もあるとも言われています。



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