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2022年9月27日火曜日

burn rubber

新型コロナの終わりが見えて来た、というのが先日のWHO発表の見解でしたが、今後パンデミック以前の生活様式に戻るということはあるのでしょうか?

勤め人の気になるところはリモートワークの行方でしょう。

米国では今年始めくらいからオフィス回帰への動きがウォールストリートの大企業で顕著になり、他企業にも追随する動きが見られます。

一部企業では強制力のある内容でしたが、多くの企業ではソフトアプローチ、つまり、なるべく従業員が自発的にオフィスに戻るにはどうすればよいか腐心しているようです。

アメリカ人というのは食べ物に釣られるので、無料の朝食とかスナック提供というのがよく使われる手法のようです(笑)

さらに発展して(!?)、アルコールを提供するというところもあるそうですから、驚きです。

Slate magazineの記事を興味深く読みました。以下は、読者の投稿の引用です。


I have seen a lot of lures, and none of them are working. Free Coffee Day! Free Continental Breakfast Day! Free Pretzel Day! Then they upped their game to “Free Red Bull and come see some adoptable puppies!” They literally had puppies in the office. They almost got me with that one. If it had been “Free Wine and Kittens,” I would have burned rubber to get there.
(Alison Green. The Incentives to Get Workers Back to the Office Aren’t Working. Here’s What Would. Slate. September  26, 2022.)


最後のところで、


I would have burned rubber to get there.


とありますが、"burn rubber"という表現に注目したいと思います。

この読者の勤める会社がオフィス回帰のためにとった苦肉の策は、エナジードリンクのレッドブル無料サービスと仔犬里親募集というものでした。読者はこれに思わず釣られそうになった、と告白しています。

"burn rubber"の意味は察しがつきますね。

大急ぎで出掛ける、というのがこの慣用句の意味合いなんですが、"rubber"は自動車のタイヤのことです。つまり、メトニミーの類と言えます。

タイヤが地面との摩擦で焼けるくらいスピードを上げて、ということです。

"rubber"は自動車のタイヤのメトニミーと書きましたが、自転車のタイヤでも靴底でも良いかもしれません。

個人的には、始業時間に間に合うようオフィスに急いだのは遠い昔のような気がしています。


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