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2009年9月14日月曜日

ゴールラインの形状は? ― the wire

学習したり、理解を深める場合に、何故?どうして?と思うことは重要だと信じています。今日取り上げる、"under the wire"には、久しぶりに考えさせられたというのが正直なところです。わたしは学者でも専門家でもないので、ご存知の方にはご教授いただきたいと思います。

under the wire

ぎりぎり間に合って、期限間際で


"just under the wire"、"get in under the wire"などというパターンで現れることが多いみたいです。

He has been running ads in publications like the Wall Street Journal, urging clients to get in under the wire.
(Collins Cobuild. Dictionary of Idiomsより引用)


"down to the wire"という表現もあります。

こちらの意味は、

ぎりぎりまで、最後の一瞬まで、とことんまで


As Congress worked down to the wire to reach a compromise, the president lectured a group of White House interns on the budget crisis.
(同上)


"under the wire"にしても、"down to the wire"にしても、ポイントは、"the wire"ですが、"wire"には、
"the finish line of a race track"(American Heritage Dictionary)、つまり陸上競技でのコースのゴールライン(フィニッシュライン)という意味があるようです。この意味はアメリカ英語で見られ、イギリス英語では無いらしく、Oxford Advanced Learner's Dictionaryでは定義自体が見当たりませんでした。

そのためと思われますが、"under the wire"、"down to the wire"、両方ともアメリカ英語の表現(used mainly in American English)である、とCollins CobuildのDictionary of Idioms (1995)に明記されています。

従って、上記2つの表現は、競技場におけるゴールラインの比喩から派生したものといって良いと思います。

問題はここからで、"down to the wire"は、"the wire"(ゴール)というポイントに至るまで、”ぎりぎりまで”ということでそれなりに理解できるのですが、"under the wire"がしっくりきません。

"under"に空間的な意味を求めると”~の下に”ということになるのですが、私が最初に頭に思い浮かべたゴールラインは、陸上競技場に引かれた”白線”でした。

白線はよくある石灰の粉でひいただけのラインかもしれませんし、ひょっとしたらプラスチックか何かがしっかりととりつけられているのかも知れませんが、その"under"というのが感覚的に理解できません。

もうひとつ考えたのが、ゴールを切るイメージでよくある、ゴールライン上に空間的に渡した”テープ”のことではないか、ということでした。実は、"wire"、"finish line"というキーワードで画像検索などすると、ゴールラインのテープを切る画像がヒットしたりします。でも、”テープ”と"wire"は少し違うような気が・・・。

議論は、"under"を空間的に捉えるのか否か、ということになりますが、結論が出ていません。ゴールライン上の”テープ”を想起する場合、"under"は空間的な意味になるのかと思いますが、地面に埋め込まれたゴールラインを想起する場合、"under"は、空間的意味ではなく、”~に満たない”、”(辛うじて)足りない”といった抽象的な意味を担っている、と言うことになると思います。

"the wire"の解釈にかかっていると思うのですが、アメリカ人が陸上競技などのゴールラインとして、どのようなものを想定しているのか、が問題です。

日本陸上競技連盟の規則など見ましたが、はっきりしませんでした。ご存知の方、ご教授ください。

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