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2009年9月9日水曜日

緊急事態!119番?それともツイッターに投稿? ― go in one ear and out the other

右の耳穴から入って、左の耳穴から抜ける、とよく言いますが、英語でもあまり変わらない表現です。

右と左の区別がありませんが、要は”一方から入って他方に抜ける”、留まることが無い、ということで、言われた人間の頭に残らないことを意味しています。

今日読んだ面白いニュースに、用水路にはまってしまったオーストラリアの子供が助けを呼ぶのに、FacebookというSNS(Social Networking Service)を使った、という話がありました。Facebookを見た友達の一人が救急に電話して事なきを得た、ということのようです。

用水路にはまりながらFacebookでSOSを発信したということは携帯を使ったということでしょうが、なぜ救急に電話しなかったのか(オーストラリアの場合は、”000”へコール)、ということが議論されています。


The 10 and 12-year-old girls updated a Facebook status to say they were lost in an Adelaide drain, and a young friend called for help on their behalf.

Glenn Benham from the Metropolitan Fire Service (MFS) says it is concerning the girls raised the alert on the social networking site instead of calling 000.


記事はこの後、緊急の際の連絡先をちゃんと教えていない学校での教育が問題ではないか?というようなことがかなり真剣に論じられるのですが、子供たちにちゃんとした説明をしたところで、”右から左に抜けるだけ”という、大学教授の衝撃の発言です。


Professor of Media and Communications at the Queensland University of Technology, Terry Flew, says public education campaigns are facing an ongoing struggle to compete with social media.

"I'm sure they [the girls] would have had information provided to them in their schools about who to contact in an emergency, but as we know many things that are learnt in school can go in one ear and out the other," he said.
(Facebook rescue highlights 'ongoing struggle.' ABC News. September 8, 2009.)


オーストラリアの子供はかなりアホなんでしょうか?それとも日本でも同様の現象は既に起きているのでしょうか?

緊急事態、あなたはどうしますか?119番に電話しますか?それともTwitterで、”用水路にはまったなう”と発信しますか?

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