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2013年7月9日火曜日

絶壁アタマ ― plagiocephaly

赤ちゃんを寝かせるのにうつぶせにすると突然死(乳幼児突然死症候群; SIDS)のリスクがあるというのはよく聞かれるところです。一方、仰向けにして寝かせ続けると、後頭部が真っ平らになり、丸くて形の良い頭の形状にならないということで敬遠される傾向があります。

親御さんとしては突然死のリスクは絶対に避けたいし、かといって頭の形もちゃんとケアしてあげたいということで、仰向けで寝かせている間、下になる部分を左右で時々変えるなど努力せざるを得ません。


Putting babies on their backs to sleep has sharply cut the rate of Sudden Infant Death Syndrome (SIDS), but it has also left nearly half of infants with a flattened heads, a new Canadian study estimates.

Researchers found that 47 percent of 440 2-month-olds having routine check-ups had what doctors call positional plagiocephaly -- where the back or one side of the head has a flat spot. It develops when infants spend a lot of time with the head resting in the same position against a flat surface.

Flat spots are a cosmetic issue -- not a medical problem -- experts stressed, and parents should keep putting their infants on their backs to sleep.
(Amy Norton. Nearly Half of Infants Have Flat Spots on Their Heads: Study. US News & World Report. July 8, 2013.)


“後頭部が真っ平ら”であることを、俗に“絶壁頭”と言いますが、昔小学校の友人にそういう後頭部の友達がいて、絶壁、絶壁とからかった思い出があります。(本人も自分のあだ名として承知していたもので、いじめではありませんでしたので悪しからず。)

さて、その“絶壁”のことを引用記事中では、


a flat spot
flattenned heads


などと表現しています。

さらに、医学専門用語として、


plagiocephaly


という用語が使われています。めったに見ることがないであろうこの単語ですが、plagio-は斜めを意味するギリシャ語起源の接頭辞、-cephalyは頭部を意味するこれまたギリシャ語起源の要素です。

30年前の“絶壁君”をふと思い出しました。お元気でしょうか・・・。


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