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2016年1月26日火曜日

真の友人はいますか? ― a shoulder to cry on

小生の勝手な見方ですが、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)というものは今後衰退していくのではないかと思います。何の根拠も無い見方ではありますが、何となく私は、人々がSNSに飽きてくるのではないかと思うのです。

今日は何処へ行って、何を食べたとか、いちいち写真を撮ってひけらかす(失礼!)、その行為自体に飽きてくるのではないかと思うのです。

フェースブックやツイッターのユーザーの中には、Friendsが何百人だとか、フォロワーが数千を超えた、などと自慢する人がいます。それはそれで、自己満足ではあっても何か意味ある数字なのかもしれません。では、その何百、何千という"Friends"の中で、本当に頼りになる真の友人と呼べる人になるとどれくらいになるのでしょうか。

そんな話題の記事に今日行き当たりました。


Having lots of friends online doesn't mean you'll have more people to pick you up when you're down. Research published last week in The Royal Society Open Science journal shows that we tend to keep our friend groups small -- on the internet and in real life.

Study author and Oxford psychologist Robin Dunbar analyzed a survey of 3,375 Facebook users in the United Kingdom. He found that, despite having about 150 Facebook friends on average, the participants would only turn to about four of those friends in an “emotional crisis.” They relied on about 14 for “sympathy.”
(Casey Williams. Only 4 Of Your Facebook Friends Really Matter, New Study Finds. Huffington Post. January 25, 2016.)


英国の人類学者であるRobin Dunbar氏による、"Dunbar's Number"として知られる数字があるそうですが、その数字というのは「150」で、つまり友人(Friends)の上限は大体150人くらい、なのだそうです。

友人と一口に言ってもいろいろな関係があるでしょう。"intimate friends"(懇意にしている友人)は5名くらい、"Best Friends"でもせいぜい15名、50名くらいまでが"good friends"、という内訳であり、150名以上となると友人というよりも知人(acquaintances)という枠に入るべきものということです。(Sydney Morning Herald紙の記事による。)

Dunbar氏によると、友人関係というのは時間をかけて形成されるものであり、それにはコストがかかり、必然的に真の友人という関係は少数の人とだけ築くことができるものであると言っています。なるほど、と思いますね。

そうかと言って、氏はフェースブックなどのSNSを全否定しているわけではありません。色々なバックグラウンドを持つ人々とオンラインでネットワークを構築することの意味や価値も認めています。

しかしながら、氏はSNSで真の友人関係を築いたり継続させることは困難だし、そんなことに時間を費やすよりも、Face-to-faceの時間をもっと持つべきだ、と主張しています。フェースブックばかりやるんじゃなくて、もっとリアルな時間を大事にしよう、ということですね。


Time currently spent on Facebook keeping dying friendships on life support could be spent developing new, more meaningful friendships. And making new friends, Dunbar concludes, is probably a better use of one's time.

“When you need that shoulder to cry on, you need a real shoulder -- a virtual shoulder simply doesn't do the job.”

If you don't work at it, a Facebook friend will inevitably become "an acquaintance you once knew," Dunbar wrote.
(ibid.)


"shoulder to cry on"というのが今日の表現です。困ったときに頼りになる、悩みごとの相談に乗ってくれる、そんな友人はSNSを通じて得られるものではない、ということです。


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