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2019年6月27日木曜日

否定形による強意表現(4) ― sou

この単語はほとんどお目にかかることがないのではないでしょうか。

"sou"というのは、お金の単位ですが、フランスの通貨の単位です。今でこそユーロ(euro)ですが、以前はフラン(franc)、そしてさらにその前がリーブル(livre)です。

そのリーブルの時代に、1リーブルの20分の1をソル("sol")と呼んでいたそうですが、そのソルを"sol"、または"sou"と言ったようです。

何でフランスの通貨単位が英単語に入ってきているんでしょうね?

この"sou"が否定の文脈で使われると、「一文無し」の意味になります。


He hasn't a sou.
(ランダムハウス英和)


"sou"に代わるものとしては多分誰でも知っているのが"penny"でしょう。やはり最小の通貨単位で、イギリスのポンドだとその100分の1、豪や米ドルの100分の1、を指します。

"penny"も否定のコンテクストでは強意的に用いられるのは言うまでもありません。


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