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2018年7月6日金曜日

Forever stampって何? ― Forever stamp

切手にまつわる興味深い話題です。昔、小学生の頃、切手集めに凝っていたのを思い出しました。

Forever stampというのをご存知でしょうか?


When the US Postal Service rolled out its Forever stamps in 2010 featuring a close-up of the Statue of Liberty, it wasn't actually of the iconic symbol of freedom.

Instead, it was the face of the more diminutive replica that stands on the Las Vegas Strip and occasionally gets dolled up in sports jerseys to celebrate events in Sin City. As if the mix-up wasn't embarrassing enough, it's also going to cost the Postal Service.

On Friday, a federal judge ruled that the Postal Service should pay $3.5 million to Robert Davidson, the sculptor of the Las Vegas replica.
(Lady Liberty mix-up leads to $3.5M payout for Las Vegas artist. CNN. July 5, 2018.)


何とアメリカで発行されているForever stampの図柄になっている自由の女神像のイメージが、本物の自由の女神像のものとは別モノであることが分かったそうです。

別モノって一体どういうこと?

本物は私も実際に行って見たことがありますが、ニューヨーク、もしくはニュージャージーから船で渡ったLiberty Islandにある巨大な女神像です。

一方、別モノとされる、切手の図柄になっている女神像はラスベガスのストリップ劇場前に設置された”レプリカ像”のものだったということなのです。

このレプリカ像は本物そっくりに見えて実は表情が異なっているそうなのですが、このことを以て著作権の侵害であるとの訴えをレプリカ像の作者が起こしました。

切手の発行元であるUS Postal Serviceは女神像の単なるレプリカであるものに著作権はないと主張したようですが、裁判では作者側の主張が認められ、350万ドルの支払いが命じられたというのが事の顛末です。

US Postal Serviceが本物の女神像とレプリカとを取り違えてしまったことが原因ですが、本物でないことが分かっていたら切手のイメージには採用しなかっただろうとコメントしているということです。取り違えが判明した時にはすでに30億枚以上の切手を刷ってしまっており、どうしようもなかったそうです。

さて、"Forever stamp"の話に戻りますが、これはいわゆる無額面切手(non-value indicator postage)と呼ばれるもので、郵便料金が値上げになっても通用する、つまり永遠(Forever)に使える切手ということです。

日本では昨年からはがき・切手の料金が10円値上げされ62円となりましたが、年賀状では52円の額面はそのままでは使えなくなってしまいました。”Forever stamp”とは言うなれば、62円に料金が値上げされても当時52円で買った切手が通用するようなものです。


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