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2012年4月26日木曜日

無罪判決: これでゆっくりできる!? ― acquit

今日の判決の行方は多くの方が気になっていたのではないでしょうか?あの”剛腕”政治家の話です。


TOKYO — Ichiro Ozawa, the veteran Japanese lawmaker who engineered the ruling party's rise to power, was acquitted Thursday in a political funding scandal that has damaged his chances of becoming prime minister.

The scandal also cost Ozawa his membership in the ruling Democratic Party of Japan, though he continued to wield great influence as a political power broker. The acquittal means his membership could be reinstated, allowing him to exert even more sway.

The 69-year-old was charged last year with overseeing false accounting by his former aides in a murky 2004 land deal. Prosecutors claimed the three aides, who were convicted last year and have since appealed, acted under Ozawa's orders, but the Tokyo District Court said it found no evidence of that.
(Mari Yamaguchi. Japan political power broker acquitted in scandal. Atlant Journal Constitution. April 25, 2012.)


邦紙やYahoo! Japanなどのネットの記事見出しでは、”無罪判決”の速報が見られました。

一方、海外メディアですが、”無罪”の英語となるとと、ぱっと思い浮かぶのはやはり、"not guilty"ではないでしょうか?デイリーヨミウリ(The Daily Yomiuri)など、多くの英字新聞で、"not guilty"が目立ちましたが、"acquitted"という表現を使っているものもいくつか見られました。あまり見慣れない表現かもしれませんが、意味は同じです。

"acquit"という動詞は、"quit"、"quiet"などの単語と語源を同じくする単語、つまり"quit"や"quiet"という単語と同根であるとされています。

"quit"という動詞については、”やめる、中止する”という意味で、"quit smoking"(禁煙する)などのように表現がよく記憶されているかと思いますが、遡るとラテン語では、”解放する、免除する”という意味で用いられていました。

”解放する、免除する”という意味での"quit"の用法は今でも残っており、例えば、


quit onselft of doubts(疑いを晴らす)


のような形で再起代名詞を目的語に取るパターンで使われます。(上記引用例はランダムハウス英和辞書から)

ところで、"quit"をさらに遡ると、ラテン語のquietareという動詞、こちらは”休ませる、静かにする”という意味なのですが、この意味では、"quiet"という形容詞の意味ともつながってくるという訳です。

無罪判決を受けた被告である剛腕政治家はその仏頂面からは決して窺うことのできないような安堵に今頃は浸っているのではないでしょうか。野党は証人喚問を要求する構えも見せているようですが、とりあえず今日の無罪判決でようやくゆっくりと休める、そんな感じではないかと。

まさしく、"acquit"の語源を想起する思いです。


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