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2017年8月23日水曜日

コメンテーター? ― commenter

唐突ですが、コメンター(commenter)とコメンテーター(commentator)の違いをご存知でしょうか?

"commenter"という単語自体あまり目にすることが無いのですが、日本語ではカタカナでコメンテーターとよく言いますね。ひょっとして和製英語?とすら思いました。

きっかけは以下の記事です。


(CNN) — Treasury Secretary Steve Mnuchin's wife Louise Linton apologized Tuesday after sustained backlash for a now-deleted Instagram post touting her wealth and her subsequent reply belittling a commenter.

"I apologize for my post on social media yesterday as well as my response. It was inappropriate and highly insensitive," Linton said in a statement from her publicist.
(Treasury secretary's wife apologizes for Instagram post, reply. CNN. August 22, 2017.)


米・財務省庁官のムニューチン氏が妻を伴ってケンタッキーを訪問したそうです。その際、長官夫人は高級ブランドに身を包んだ自身の写真をインスタグラムに投稿したのですが、まぁ、これは自慢ですね。

その投稿に対し、皮肉のコメントを寄せた一般市民の女性がいましたが、長官夫人がそれに対して激しいコメントでやり返したとかで、いわゆる炎上状態になったようです。これもよくある話で・・・。

さて、SNSを舞台にした一連の騒動ですが、コメント欄での応酬ということで、きっかけは一般市民の投稿でしたが、記事では、


commenter


となっているのが目に留まったというのがきっかけです。そういえば、コメンテーターという表現もあったなと。

早速辞書を引いたのですが、コメンテーター(commentator)は和製英語などではなく、ちゃんとした英語であると確認しました。

では、"commenter"と"commentator"はどう違うのか?

"commentator"(コメンテーター)というのは、例えばスポーツの実況中継を担当するアナウンサーや解説者といった、プロフェッショナルな意味での職業解説者を指します。

一方、"commenter"は単にコメントを寄せる個人、特にブログなどにコメントを投稿する人、というのに過ぎません。

両者の違いは、単なるコメント(comment)と"commentary"(注釈、注解)という単語の違いでもあります。


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