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2021年11月9日火曜日

cold-call

日本では秋篠宮家のご長女の結婚を巡って先日まで大騒ぎでした。似た者同士と言っては大変失礼かもしれませんが、英国王室を離脱し、米国に移住しているハリー元王子とメーガン元妃の夫妻も何かとマスコミで取り上げられているようです。

やはりロイヤルパワーとでも言うのでしょうか、夫妻の言動は影響力があるもので、直近ではメーガン元妃が政界でロビー活動をしているとの報道です。


Meghan Markle was blasted Thursday after it emerged she has been cold-calling US senators on their private numbers — and using her royal title while lobbying them about the disastrous $3.5 trillion spending bill.

The exiled UK royal — long rumored to have her eyes on the White House — startled the GOP lawmakers when she unexpectedly called them to lobby for federal paid parental leave as part of President Biden’s divisive proposals, they told Politico.
(Lee Brown. Meghan Markle blasted for lobbying US senators, using her royal title. Page Six. November 4, 2021.)


メーガン元妃から突然電話がかかってきたと、共和党の上院議員が告白しているものですが、元妃が自らを"Duchess of Sussex"という肩書と共に名乗ったということで批判の声が沸いています。

ここで記事は、"cold-calling"という表現を使っているのですが、この単語を知りませんでした。

辞書を引いてみると、(生命保険・投資信託などへの)勧誘電話、と載っていたのですが、ロビー活動に勧誘電話、という訳語も今一つしっくりこないものがあります。

他の辞書も含め、色々調べてみますと、


a telephone call soliciting business made directly to a potential customer without prior contact or without a lead
(Merriam-Webster Dictionay)


などとあり、やはりコンテクストとしてはセールスの話で、事前のコンタクトや前触れなく、唐突にかける電話、というのが"cold-calling"のポイントのようです。

そこで思い出したのが、最近の若者言葉(!?)である、「凸電」、「凸る」、などといった表現です。

この「凸」は「突撃」、「突然」のことであると解釈されるようですが、知り合いでもないメーガン元妃から突然に電話を受けた議員はびっくりだったでしょう。

上記の引用はゴシップを得意とするタブロイド紙のものですが、この件についてはFox Newsや他のメディアでも取り上げられています。


Senators from both parties received a surprising phone call from the Duchess of Sussex. 
(Stephanie Nolasco. Meghan Markle cold-calls senators to lobby for paid parental leave using royal title. Fox News. November 4, 2021.)


"cold-call"は、"surprising call"とも言い換えられていますが、要は前触れの無い突然のコンタクトというところでしょうか。

ちなみになぜ"cold"(冷たい)なのかについては説明が見当たりませんでしたが、突然の勧誘電話は受け手に冷たくあしらわれるから、という一説は分かるような気がしました。

ちなみに、"warm call"という表現も存在するらしく、こちらは既存顧客など、ある程度確立されたコンタクト先に対して売込みをかける電話のことらしいです。

ちなみにいずれもマーケティング用語なのだそうです。



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