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2012年7月2日月曜日

大統領選は泥仕合 ― fie

これまでもアメリカ大統領選の話題を何度か取り上げてきましたが、本日も大統領選の話題からです。

オバマ氏とロムニー氏の一騎打ちは相手の経歴などで痛いところを突いてで攻撃する非難合戦に発展していますが、これにヒラリー・クリントン氏がロムニー氏側に加わり、私などには泥仕合のようにも思えてきます。


Mitt Romney has enlisted a surprising new surrogate in his effort to challenge President Barack Obama's attacks on his jobs record: Hillary Clinton.

The Romney campaign quietly launched a new 30-second television ad Friday featuring footage of Clinton campaigning against Obama during the 2008 Democratic presidential primary, in which she accused Obama of lying about her record.

"Shame on you, Barack Obama," Clinton says in the footage recycled in the Romney spot.

The Romney ad uses the Clinton footage to back up a recent Washington Post Fact Checker item which said a recent Obama ad accusing Romney of outsourcing jobs overseas while he was governor of Massachusetts was "misleading, unfair and untrue."

"But that's Barack Obama," a narrator in the Romney ad declares. "He also attacked Hillary Clinton with vicious lies."
(Holly Bailey. Hillary Clinton attacks Obama in latest Romney ad. ABC News. June 29, 2012.)


ヒラリー・クリントン氏が加わったと書きましたが、これはロムニー氏側の選挙キャンペーン動画に、昔のクリントン氏の発言が”再利用”されたということであり、当のクリントン氏はこの件についてコメントを避けているようです。

その発言というのが、記事にありますように


Shame on you, Barack Obama.


というものなのですが、この"Shame on you"というのは”恥を知れ”という意味です。オバマ政権で国務長官を務めるヒラリー・クリントン氏のこの発言は、2008年の大統領選で民主党の指名争いの中でオバマ氏とクリントン氏が一騎打ちになった時の発言であるとされています。アメリカの大統領選に限らないでしょうが、政治というのはまさしく何でもありの世界であるとつくづく感じさせられます。

ところで、"Shame on you!"の、"shame"は名詞なのか、それとも動詞なのか、気になりましたので辞書を見てみたら、ランダムハウス英和辞書では名詞のエントリになっていました。これを調べると同時に気がついたのですが、似たフレーズとして、


For shame!
Fie for shame!


というものがあることが分かりました。"Fie for shame!"については古い言い回しで、"fie"というのはラテン語の"fi"に由来しています。

このラテン語の"fi"というのは、文法的には感嘆詞(interjection)であり、不快や非難、迷惑の感情をあらわします。廃語とされていますが、コーパスを見ると普通に使われていることも確認できます。


"Shame on you!"とほぼ同じような意味で、


Fie upon (on) you!


というフレーズが使われます。


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