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2012年7月17日火曜日

海の日特集(2): エーゲ海と多島海 ― pelagic

今週は海に因む表現を特集してお送りしております。

さて、2日目の今日取り上げるのは、恐らく聞きなれない、見慣れない単語ではないかと思います。釣りが趣味の人は馴染みがひょっとして馴染みがありますか?


The controversial commercial fishing factory ship FJ Margiris is heading for Australian waters to fish on a scale never seen in this country before.

The massive vessel has been linked to over fishing in other parts of the world and recreational anglers in Tasmania are worried she will decimate stocks of the small schooling fish that are a very important link in the food chain for our endangered blue fin tuna and other pelagic species.
(Scott Levi. The Big Fish takes a look at the big fishing factory ship. ABC Sydney. July 14, 2012.)


"pelagic"という単語なのですが、”遠洋の”という意味の形容詞です。語源はギリシャ語のpelagos(海)に由来します。

私自身、"pelagic"などという単語を見るのは初めてでしたが、スペルから何となく"archipelago"(多島海)という単語を思い出したので調べてみたら、やっぱり!

"archipelago"という単語を学生時代に丸暗記したことのある方は多いと思いますが、この単語は接頭辞の"archi-"とギリシャ語のpelagos(海)が結合したものです。つまり、"pelagic"と語源を共通にするものです。

興味深いのですが、この語源分析からは、"archipelago"は”主要な、第一の”(archi-)、”海”となるはずですが、現代の意味では多島海とされています。

実は、"archipelago"はイタリア語で元々エーゲ海を指す固有名詞でしたが、エーゲ海に多数の島が見られることから、意味が転化し、島の多い海、つまり多島海、となったものです。

ちなみに、”遠洋”の対義語は”近海”ですが、こちらは英語では、"neritic"という形容詞があります。語源はギリシャ神話の登場人物Nereus(海の老人と言われた海神)、もしくはNereid(Nereusの娘の1人)に由来します。



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