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2016年7月7日木曜日

気をつけよう、甘い言葉と・・・ - hyperbole

日本国内は今週末の投開票となる参院選が熱気を帯びてきています。与党勢力が過半数を超える勢いなどと報じられています。

一方、政治資金の不適切な使用が糾弾されて辞職した舛添東京都知事の後任を決定する都知事選では候補者選びが混迷を極めています。

そしてアメリカでは、大統領選が民主党はクリントン氏と共和党はトランプ氏の一騎打ちとなっています。

国と政治のシステムは違えど、我々は政治家の主張に耳を傾け、支持する政治家や党を決めざるを得ません。しかし、選挙期間に立候補者が掲げる公約が守られたためしがあるでしょうか?


John Grothusen, a Donald Trump supporter, is frustrated. Some people — his neighbors, his sister — are put off by some of the candidate’s promises, like mass deportation of illegal immigrants and a ban on Muslim immigration.

“Why can’t people overlook the hyperbole?’’ asks Grothusen, a member of the Dodge County, Neb., Republican Committee.

For instance, he says the border wall Trump promises to build (and force Mexico to finance) is just a concept: “Does Trump have a specific wall plan in mind? I doubt it.’’ And Trump has of late refocused his immigration ban from Muslims in general to people from nations or regions with a history of terrorism.
(Rick Hampson. When it comes to campaign promises, presidents usually try, often fail. USA Today. July 6, 2016.)


トランプ氏がメキシコ国境に壁を建設し、その費用もメキシコ政府に負担させると主張していることはよく知られていますが、果たして実現可能なのでしょうか?

周囲の見方は懐疑的なようです。こういった主張というのは、"hyperbole"だというわけです。

"hyperbole"とは修辞法用語で、誇張法などと訳されます。Merriam-Webster Dictionaryの定義では、


language that describes something as better or worse than it really is


とあり、いわゆる「針小棒大」的な表現方法を指すと言えます。Merriam-Websterの解説がまた面白いのですが、"hyperbole"の語源について、


紀元前5世紀ごろのアテネの政治家Hyperbolus


に触れています。この政治家は「ぶち上げる」傾向があったらしく、民衆を扇動することに長けていたようです。(まさにトランプ氏のようではありませんか!?)

しかしながら、「誇張法」という意味の"hyperbole"の語源はアテネの扇動政治家の名前に由来するものではなく、投げるという意味のギリシャ語balleinに接頭辞hyper-が付いたものです。

参院選で追われる与党は、野党、民進党への当てこすりに、「気をつけよう、甘い言葉と民進党」、というフレーズで対抗しているようです。

「甘い言葉」とはまさに、"hyperbole"のことではないでしょうか。


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