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2019年5月8日水曜日

upsell

ゴールデンウィークの10連休中、本当に久しぶりに自動車を運転してドライブに出かけたのですが、ガソリンが少なくなってきているのに気が付いて、ガソリンスタンドに寄りました。

当然、給油が目的だったのですが、セルフ給油のスタンドにも関わらず店員がやってきて、オイル交換を勧められました。

間に合っています、と断りましたが、なるほど、この手のプラクティスというものは昔から変わらないものだなと思いました。店員さんは愛想良く、それ以上言ってくることはありませんでしたが、きっと店舗オーナーからの指導によるものなのでしょう。

ところでガソリンスタンドに限らず経験する「この手のプラクティス」を英語では何というのか、たまたま今日目にした記事で知ることになります。


Would you like fries with that? How about a $100 bottle of wine? Grey Goose in your martini?

Say yes, and you’ve been “upsold” — meaning, tricked into spending more by your server’s sneaky suggestion.

It sounds exploitative, but upselling is “part of the DNA of a restaurant,” Alexander Susskind, a professor at Cornell University’s School of Hotel Administration, tells The Post. “If [servers are] not diligent about upselling, that’s revenue that you leave behind.”

For servers, a good upsell is an art form. Usually, it manifests as a suggestion for foods or drinks that cost more, like a higher-end spirit with your vodka soda or the addition of truffle shavings — but sometimes it can devolve into ridding the restaurant of its leftovers.
(Lauren Steussy. ‘Upselling’ is a sneaky way restaurants and servers make bank. New York Post. May 7, 2019.)


答えは、


upsell(ing)


です。

ランダムハウス英和には載っていなかったのですが、American Heritageでは、


The practice of offering customers additional or more expensive products or services after they have already agreed to buy something.


とありました。(ひょっとするとアメリカ英語なのかも知れません。)

記事に出てくる"upselling"はレストランにおける典型的な事例です。

外食の機会が少なく、あったとしてもチェーン店くらいしか利用しない小生にはあまり縁がありませんが、レストランによっては「今日のおすすめ」とか、サイドディッシュのオーダーを勧めてくれるところがあります。

「おすすめ」は高いものに付いたりするのですが、売りつける(失礼!)のはウェーターの腕の見せ所、店が儲ける為には必須のテクニック、という訳です。

記事の論調は、”upselling”をネガティヴ一辺倒に捉えている訳ではありません。

効果的な"upselling”は顧客満足度も向上させ、レストラン側やウェーターの利益にもつながるものです。

一方で、売る側の事情ありきの”upselling”が逆に顧客離れを招くことも明らかです。

記事では“oversell”という単語も使われており、辞書を見ると”upsell”と同じような意味があるようですが、”upsell”の方が何となくこのプラクティスの意味するところに沿っているような感じがします。


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