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2015年6月10日水曜日

こんな意味もあったの? ― till

まいど、こんな意味もあったの?のコーナーです。

"till"という単語は("until"と並ぶ)前置詞というのが常識かもしれませんが、名詞の意味があったとは知りませんでした。


Tech giant Apple has launched a service that turns your mobile phone into a wallet.

Instead of carrying around credit and debit cards, all you’ll need at the till is an iPhone that uses thumbprint technology.
(How safe is it to pay for shopping on your iPhone? We explain how the new contactless Apple Pay service works. ThisisMoney.co.uk. June 9, 2015.)


ここで名詞の"till"は、キャッシャー(レジスター)の意味なんだそうです。ご存知でしたか?

さて、語源が興味深いので見ていきたいと思います。

まず、ランダムハウス英和辞書のエントリでは、


have one's fingers in the till(自分が働いている店の金を盗む)
rob the till(金をくすねる)


など、盗みに関する成句表現が羅列されていますが、語源欄ではこの単語が“たくらみ”や“裏切り”を意味するラテン語・ギリシャ語と同根である古期英語tyllanに由来するとの説明があるのです。

何となくこじつけのような語源解説にも感じられるのですが、Online Etymology Dictionaryの方も調べてみますと、"till"の語源に関しては、「引き出し」(drawer)から発展したものとあり、それは古英語tyllan(そそのかす)に由来するという説があるとされています。

なぜ、そそのかす、という行為が引き出しと結びつくのでしょうか?

このtyllanは"toll"(鐘を鳴らすという意味の動詞)の語源でもあります。教会が鐘を鳴らすのは人々を教会に誘い込むためであったという説明があります。もしくは、単に鐘を鳴らすために鐘につながれたロープを引っ張ったから、という解釈もあるそうです。

"till"と「引き出し」、"toll"の意外な関連性です。

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