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2009年11月2日月曜日

この世はやはり年功序列か ― puny

punyという単語があります。弱いとか、取るに足らない、つまらない、といった意味があります。

中辞典以上の辞書で調べると、大抵は、単語puisneの変化形という説明が語源欄などにあると思います。

この"puisne"という単語ですが、これも中辞典以上の辞書では現代英語の一単語としてエントリがありますが、"puis"は"after"、"ne-"は”生まれる”という意味のラテン語由来で、要は”後に生まれた”、ということを言うようです。

生まれたのが遅かったから、ということで、弱い、取るに足らない、という意味に発展したのでしょうか?"pusisne"という単語には、”(地位が)下位の人”という意味があるということですから、やはり年功序列の考えに基づくのでしょうか?

単語punyの現代での用例を見ていると、その”弱さ”や”矮小性”は絶対的なものというよりは、ある一定基準から見た場合の評価であるように思えてきます。では、その一定基準は何かということになりますが、何となく私には、このpunyという単語には宗教的なものがあるように感じています。

以下のような単語punyと共に生起する名詞などを見るとそのような感じがします。


puny body
puny effort
puny existence


いずれも、神という永遠絶対的なものから見た場合の、人間のはかなさや矮小さを感じさせられるように思うのですが、私だけでしょうか?人間と神との差異をとりあげるようなスケールの単語か否かはひとまず置くにしても、"puny"によって修飾される、低い側のステータスは、上位から見た場合の”はかなさ”や、ある種の憐憫のようなものを含むもののように思われます。


For instance, the international exchange of money -- a miracle of information technologies -- is remarkably efficient, daily moving more than a trillion dollars' worth of money among countries. Yet, no one is in charge of the system that makes it happen. Recently, the puny efforts of governments to control monetary swings by buying and selling currencies have only demonstrated governments' incapacity to control them. If civilization is what's universal, culture is the substance and symbols of the community.
(H. Cleveland. The limits to cultural diversity. Futurist. 1995.)

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