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2018年6月7日木曜日

misappropriate

昨年くらいからスポーツバイク(いわゆるクロスバイクとかロードバイク)に関心がある小生ですが、色々なバイクの情報をネットで検索しているために、関連のニュース記事が表示されるようになりました。

下記に引用するのは、スポーツバイク好きの方なら恐らくご存知の、トレック(Trek)というブランドの自転車にまつわる話です。


The family of late comedian and film star Chris Farley has filed a federal lawsuit against Trek Bicycle for naming its fat-tired bikes Farley, alleging the Wisconsin-based bike company misappropriated Farley's name and is profiting on his "fat guy" brand of comedy.

Chris Farley was born and raised in Madison, about 30 miles (50 kilometers) from Waterloo, where Trek is based. Fat bikes have grown in popularity because their wider-than-typical tires allow riders to ride across terrain that would be difficult for other types of bikes, such as sand or snow.
(Chris Farley's family sues Trek over name of fat-tired bikes. CBS News. June 6, 2018.)


Trek社が悪路走行にも強い太いタイヤのバイクを"Farley"というブランド名で売り出したということですが、これを訴えたのが体重180キロを超える太っちょのコメディアンとして知られたChris Farley(故人)の家族ということです。

私は名誉棄損の類の訴えかと最初思ったのですが、実は、


the Wisconsin-based bike company misappropriated Farley's name and is profiting on his "fat guy" brand of comedy


とある通り、故Chris Farley氏のブランドにちゃっかり便乗した商売を訴えているということのようです。

ここで、


misappropriate


という動詞に注目したいと思います。

これは、接頭辞のmis-と動詞"appropriate"が結びついたものだとすぐに分かりますが、ここでの意味合いは「盗用」、「不正流用」という日本語が近いでしょうか。要は、本来所有する者に断りなく、勝手に自分のものにする、という意味です。

ところで、元の動詞"appropriate"自体にも「盗用」、「不正流用」の意味があります。

そもそも、"appropriate"の語源自体、ラテン語のadとproprius(英語でownの意)、つまり自分自身のために(なす、用いる)、という意味から来ているのです。

そうすると、"misappropriate"の方は、接頭辞のmis-が余計にも思えてきますが、いくつかの辞書を当たってみましたが、この単語は単語で用法として確立されているようです。


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