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2019年7月4日木曜日

Betsy Ross flag

今日、7月4日はアメリカでは独立記念日の祝日です。1776年の7月4日から243年目となります。

この独立記念日とタイミングを同じくして、アメリカ国旗を巡る論争が勃発しているのは皮肉な話です。スポーツアパレルメーカーのナイキ社が発売したシューズが発端になりました。


(CNN) — A veteran-owned company is facing off against Nike again, this time over a Revolutionary War-era flag.

Nine Line Apparel, a Georgia-based company founded by retired Army Capt. Tyler Merritt, is releasing "Betsy Ross" flag t-shirts after Nike decided to recall shoes featuring the same design.

Nike was set to release a USA-themed Air Max 1 this week but, according to The Wall Street Journal, asked stores to return the shoes after complaints from former NFL star and activist Colin Kaepernick.

"Nine Line Apparel, along with relentlessly patriotic Americans everywhere, cannot believe the total ignorance and lack of understanding displayed by both Colin Kaepernick and Nike in relation to our country's Betsy Ross flag, it's symbolism and meaning," Nine Line Apparel says on its website.
(A veteran-owned company releases a Betsy Ross flag shirt after Nike controversy. CNN. July 4, 2019.)


議論になっているのは、ナイキ社のシューズのかかと部分にあしらわれたアメリカ国旗のデザインなのですが、現代の星条旗ではなく、1700年代後半に生まれたと言われる「原初のアメリカ国旗」になっているものです。

これは別名"Betsy Ross flag"と呼ばれているもので、Betsy Rossはフィラデルフィアで当時初めて星条旗を作製したと言われている職人の名前です。当時の13州を反映して、星の数は13、赤白のストライプが13本になっています。(現代の星条旗は州が増えるに従い星の数が増えて50ですが、赤白のストライプはこの原初の国旗の13で固定されています。)

この"Betsy Ross flag"が当時の奴隷制度を彷彿させるなどとして、著名なスポーツ選手を始めとする人たちから批判が沸き起こり、ナイキ社は新製品のシューズを回収することにしました。

ところが、今度はこのナイキの対応に反発を示す愛国主義者が現れ、"Betsy Ross flag"をあしらったTシャツを発売するという行動に出たというのが引用した記事の内容です。

もう10年以上も前ですがちょうど米国出張中に7月4日の独立記念日があったことを思い出しました。Betsy Rossが住んでいたという家は観光スポットにもなっており、記憶はおぼろげですが訪問したと思います。

近年は花火を打ち上げて盛大に祝う都市もある一方、仕事は休みで静かに自宅で休暇を楽しむ人もいます。本来アメリカ人にとっておめでたい日であるはずの7月4日ですが、主張の異なる人たちによる泥仕合の様相を見せているというのは皮肉な話です。


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