今はどこのトイレにも設置しているハンドドライヤー。設置していないのは公園などの古いトイレくらいかと思います。
用を足した後に洗った手を差し込むと温風が吹き出し乾燥してくれるものですが、あの音は結構大きいですよね。
その音の大きさにを実際に計測し、特に(身長が低く、ハンドドライヤーの音の影響を受けやすい)子供の耳にはリスクとなりうる、という13歳の少女の研究成果が話題になっています。その論文は専門誌に掲載され、賞を受賞しました。
A Canadian whiz kid has published a legitimate scientific study proving restroom hand dryers are bad for kids’ ears, according to a report Tuesday.
Nora Keegan, a 13-year-old from Calgary — whose work appeared in the Canadian journal Paediatrics & Child Health — said she first had a hunch the machines were harmful to hearing four years ago, according to NPR.
(中略)
So as a 9-year-old, she began testing dryers in more than 40 public bathrooms in Alberta.
During the study, she used a professional-grade decibel meter to measure sound levels from different heights and distances — and found kids are at risk because they’re short.
The pint-sized scientist also found that Xlerator-brand hand dryers and two types of Dyson Airblade dryers — all of which exceed 100 decibels — pose the greatest hazard to kids’ ears, according to NPR.
(Natalie O'Neill. Teen science whiz publishes study proving hand dryers are bad for kids’ ears. New York Post. July 9, 2019.)
計測によるとハンドドライヤーの中には100デシベルを超えるものがほとんどで、中には121デシベルとなったものもあったそうです。
日常生活における騒音レベルの基準では100デシベルは電車が通過する際のガード下で感じる騒音や車のクラクションが相当するそうですが、これは聴覚障害を引き起こすレベルということです。
さて、13歳の「小さな科学者」とも言うべきNora Keeganさんですが、記事で、
whiz kid
と表現されています。
この"whiz"というのは、辞書では名人とか達人という日本語訳が載っていますが、"wizard"が変化したものとされています。
以前、"gee-whiz"という表現を取り上げたことがありますが、そちらもご覧ください。
少女の研究成果はハンドドライヤーのメーカーにも共有され、今後製品改良のきっかけとなることが期待されています。
2019年7月10日水曜日
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