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2019年7月31日水曜日

paperclipping

SNSは言うまでもなく、ネットのお見合いサイトやデートアプリは今時の人には常識なのかもしれませんが、実際に利用したことのない私には正直なところイメージはあまり沸きません。

この手のサービスにまつわる利用者の行動には興味深い表現が使われることが多いようです。

その1つに”ghost”というものがありますが、以前取り上げたように親しくしていたところが突然コミュニケーションを絶ってしまうというものです。

以下に引用する記事では、最新のトレンド(!?)として、


paperclipping


という表現が取り上げられています。


Time to head to Staples.

Paperclipping is the newest trend taking over the dating scene.

The baffling new term, courtesy of The Metro UK, describes when an ex contacts you months after ghosting you, sorta like Clippy, the not-so-helpful Microsoft assistant who would appear after you needed help with a task — but had already figured it out yourself.

The term was reportedly inspired by Brooklyn-based artist Samantha Rothenberg’s illustration featuring “damaged, flaky” people “who pop up for no reason at all.”
(Marisa Dellatto. ‘Paperclipping’ and other lousy new dating trends haunting your DMs. New York Post. July 30, 2019.)


敢えて説明も不要かと思いますが、”paperclip”とは針金を巻いたよう形をしたクリップのことです。

ですが、記事の画像を見て懐かしく思い出したという人もいるかもしれません。

私もその1人なのですが、今は昔、マイクロソフト社のオフィス製品のプログラムには、このクリップを擬人化したようなアニメーションが常駐し、ユーザーの操作を手助けするという機能がありました。改めて調べてみると、オフィス97から導入された、「オフィスアシスタント」という機能でした。クリップ以外にも、イルカや女性のアシスタントというパターンもあったようですから、1990年代後半にオフィス製品のお世話になったサラリーマンにはお馴染みではないでしょうか。

残念ながら、記憶する限り恐らくはほとんどのユーザーの不興を買っていました。

取り上げられている”paperclipping”という表現の意味合いは、このマイクロソフトオフィス製品のアニメーションとの連想から生まれたものということです。

お呼びでないのに、突然画面の片隅に現れて、困っていることはないかと聞いてくる、あのクリップのアニメーションを憶えている人は少なくはないでしょう。SNSやデートアプリの世界では、連絡を絶って久しい元カレ(元カノ)から、ある日突然ひょっこりとダイレクトメッセージなどが送られてくることを言うそうです。


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