関東地方もとうとう梅雨入り宣言が出されました。気温も湿度もこれから上がってきますが、梅雨が明ければ夏本番、大震災後の今年は電力不足への不安が深刻です。
都心にオフィスを構える企業も節電対策やクールビズなどの対策を打ち出し始め、サマータイムの導入までが議論されていますが、石原都政の東京都は、電力消費25%カットの秘策、"7-8-9 plan"というものを実施予定だということです。”都庁版サマータイム制度”などと呼ばれているそうですが、さて、その中身とは?
Tokyo Governor Shintaro Ishihara is tackling the summer’s electricity shortage with an aggressive approach that shifts the working hours of government employees up to one hour earlier. The proposal is a part of the four-term governor’s ambitious plan to slash the energy consumption in one of the world’s largest cities by 25%.
At least 9,500 city employees will be subject to the new system, called the “7-8-9 plan,” which divides working hours into three different shifts starting at 7:30 a.m., 8 a.m. and 9 a.m.
(Yoree Koh. Tokyo Time Warp: Going Early to Go Green. The Wall Street Journal. May 24, 2011.)
"7-8-9"は、出勤時間のことで、7は7:30、8は8:00、9は9:00、それぞれ勤務スタート時間として、早く来た人は早く帰る(退勤する)ということのようです。
いちばん早く来た人(つまり7:30出勤者)は、夕方の4時15分には帰る(退勤する)ことができるそうです。
The new schedule calls for workers to come in at most an hour earlier from regular times that start at 8:30 a.m., 9 a.m. and 9:30 a.m., according to Hideo Ishi, a city government official spearheading the effort. The work day will end earlier in accordance with the new start times with the earliest shift clocking out at 4:15 p.m.
(ibid.)
さて、今日の表現です。上の引用で斜体で示した"clock out"というフレーズの、"clock"は時計という名詞ではなく、動詞です。
時間を測定するなどの意味で、"clock"が動詞として用いられることはよくあると思いますが、この"clock out"という表現はちょっと変わっています。
ここでの"clock"はタイムレコーダーのことなのです。
アルバイトやパートタイムの仕事を経験したことのある人はすぐに思いつくと思いますが、タイムレコーダーは出退勤の時刻を打刻する機械です。
"clock out"とはつまり、タイムレコーダーで(退勤時間を)打刻(clock)して、職場を後にする(out)と解釈できるでしょう。このことが、いわゆる仕事を終えて職場を後にする、という行為一般に敷衍された表現だと言えます。
ちなみに、"clock in"というフレーズもあるようで、こちらは出勤時に(出勤時刻を)打刻(clock)して、職場に入る(in)ということで、分かりやすいですね。
果たして1時間早く出勤した人が残業しないでちゃんと時間通りに退勤できるのか(するのか)、肝心の節電効果が気になるところですが、同様の試みは民間企業でもこれから出てくるのではないかと思われます。
私も本日は18時過ぎに、今日はこれでお終い、と"clock out"して来ました!(タイムレコーダーがあるわけではありませんが・・・。)
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