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2012年11月13日火曜日

こんな意味もあったの? ― voice

時々お送りしています、“こんな意味もあったの?”のコーナーですが、今日もとある記事を読んでいて発見がありました。いつまでも勉強することが多くて、題材に事欠きません・・・。

さて、その単語とは、"voice"です。

何を今さら、とお思いになる方も多いかも知れませんが、まずは下記の引用をご覧ください。


Voice of Sesame Street's 'Elmo' accused of affair with underaged teen

The man who voices beloved children’s character “Elmo” took a leave of absence, after he was accused of having an affair with an underaged boy, Sesame Street officials said today.

The allegations against Kevin Clash, 52, go back seven years and the puppeteer said he needed a break from work to fight the allegations.
(David K. Li. Voice of Sesame Street's 'Elmo' accused of affair with underaged teen. New York Post. November 12, 2012.)


最初に一読した際、この"voice"の意味がすぐに掴めなかったのですが、記事を読み進めていくうち合点が行ったのです。

セサミストリートの“エルモ”が出てくるのもヒントになったということはあります。記事のタイトルにある、


Voice of Sesame Street's 'Elmo'


は、“セサミストリートのエルモ役の声優”という意味になるかと思います。

そしてもう1つ出てくる、"voice"、


The man who voices beloved children's character "Elmo"


は動詞として使われています。こちらも声優役をしている、という意味になるかと思います。

声優、というと、"voice actor"という名詞表現がぱっと思い浮かぶと思います(voice=声、actor=(俳)優、で何だか和製英語っぽいですが、英語表現です)が、単に"voice"をその意味で使ったり、また動詞で表現するというのは発見でした。

ちなみに、ランダムハウス英和やジーニアス英和、研究社の大英和などを引いてみたのですが、"voice"のエントリに声優、あるいは類似の意味は見当たらなかったので不思議です。どちらの英和辞典も、"voice-over"というエントリで同様の意味を載せてはいますが、"voice"のエントリにそのものずばりの意味(訳)が載っていないのです。

American Heritage Dictionaryでは、


To provide the voice for (a cartoon character or show, for example): The animated series was voiced by famous actors.


というように、動詞のエントリで明確な定義があり、また、Merriam Websterでは、


She does the voices for several cartoon characters.


という例文が載っています。

英和辞典にも意味や用例が載っていてもよさそうなものだと思いました。

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