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2017年1月12日木曜日

get away with murder

アメリカ次期大統領のトランプ氏によるツイッターの発言により、フォード社は計画していたメキシコ国内での工場建設計画を白紙撤回に追い込まれました。

トランプ氏による圧力は自動車業界に留まりません。今度は製薬業界がターゲットになっています。


President-elect Donald Trump went after drug makers in the opening remarks of his press conference Wednesday, calling the industry's practices “disastrous” and suggested the government should negotiate drug prices.

Biotech stocks immediately fell — the Nasdaq Biotechnology Index dropped about 3 percent on Wednesday.

(中略)

“The other thing we have to do is create new bidding procedures for the drug industry, because they're getting away with murder, pharma. Pharma has a lot of lobbies, a lot of lobbyists, a lot of power. And there's very little bidding on drugs,” he said.
(Sarah Karlin-Smith. Trump says drug industry 'getting away with murder.' Politico. January 11, 2017.)


トランプ氏は選挙戦のときからオバマケアは失敗だったと公言し、オバマケアの廃止を公約に掲げてきました。一方、医薬品のコストに関してはクリントン候補の方が舌鋒鋭かったようですが、トランプ氏も問題視していることが明らかとなりました。同氏の発言きっかけに、製薬メーカーの株価が下落するに至っています。

さて、同氏の発言に、


they're getting awas with murder


という部分があります。"they"とはここでは製薬メーカーのことです。"murder"(殺人)とは穏やかではありませんね。

この"get away with murder"というのは成句で、「好き放題にやっている」というような意味合いで使われ、必ずしも「殺人」を意味してはいません。

人殺しをしても非難されずにいる、というのがそもそもの意味ですが、実際の用法としては、殺人はともかく、本来非難されるべき所業にも関わらず、それを免れている(get away)、という意味で使われています。

ちなみに、"get away with blue murder"と表現されることもあるようですが、"blue murder"というのはこれまた変わった表現ではないでしょうか。

"blue murder"というのは、"bloody murder"がなまったものということですが、一説によればフランス語の"morbleu"(ちくしょう!という時の罵り言葉)から来ているそうです。(ここでのbleuはDieu(神)がなまったものだそうです。)

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