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2013年1月21日月曜日

パスワードを覚えるなんてもう古い!? ― passdevice

インターネットが日常インフラとなった今日、会社とプライベートに関係なくPCへのログインは言うに及ばず、電子メールやSNS、オンラインストレージなどの利用でパスワードの入力と無縁な人はいないのではないでしょうか?

使うサービスの種類が増えると、覚えなくてはならないパスワードの数も増えてきますし、だからといって共通のパスワードにしてしまうと唯一のパスワードが漏洩してしまった場合のリスクが高すぎます。

覚えやすいパスワードは推測されやすいとされ、サービスによっては独自のパスワード基準(文字数、最低限のアルファベット、数字、記号の組み合わせ)も異なったりします。

当たり前といえば当たり前ですが、こんな"password"の内在するリスクと管理上の煩わしさを払拭してくれるものとして、"passdevice"なるものが研究されています。


The topic of passwords has made headlines in the past year — from high-profile hacks to web users repeatedly not picking the right ones — but Google has its sights set on making the login-process much more secure in the future.

How secure, you may ask? Consider logging into Gmail with a high-tech ring worn on your finger or a key card that plugs into your computer's USB port.

As detailed in a research paper in IEEE Security & Privacy Magazine and reported on by Wired, Google is already looking into password alternatives in the form of passdevices. The initiatives have also been confirmed by Mashable.
(Samantha Murphy. Google working on password alternatives. The Sydney Morning Herald. January 21, 2013.)


当たり前のことかもしれませんが、"passdevice"という単語は辞書には載っていません。この"passdevice"という単語、"password"という単語から生まれた新語であると解釈できるでしょう。つまり、認証(pass)のために入力する“文字列”(word)ではなく、認証(pass)に用いるデバイス(device)ということです。コンピュータサイエンスでは"passcode"という単語も使われますが、こちらはアルファベットや数字の組み合わせとしての文字列というよりも、数字だけの組み合わせを指す意味で用いられます。

さて、引用した記事で話題になっている"passdevice"ですが、簡単に言うと小さなカードの形をしたUSBデバイスで、これをUSBポートに差し込むことで認証を可能にするもののようです。例えて言うと、自動車のキーみたいなものでそのデバイスを持っている本人にログインや操作の認証を与えるというような働きをするものです。

"passdevice"という単語が辞書のエントリになるのも近いかもしれません。


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