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2024年7月17日水曜日

shambles

トランプ元大統領の暗殺未遂事件では、演説会場の警備、セキュリティ体制に問題が無かったのか、当然のことながら事件後の検証か進んでいます。

この件に関する記事のタイムラインを斜め読みしていますと、銃撃を未然に防げなかったシークレットサービスに対する批判は日増しに高まっているようで、もしかしたらトップの辞任に発展するのではないかとも思われます。


In the aftermath of the attempted assassination of Donald Trump, we've heard that the once and likely future president was being protected by a mix of Secret Service agents and state and local police. And as it has become more obvious that the Saturday attack was a catastrophic security failure, the finger-pointing and ass covering has begun.

According to Secret Service spokesman Anthony Guglielmi, the federal agency was only responsible for the actual grounds where Trump spoke, not the surrounding area, which he claims was the responsibility of the local police. This is abject nonsense.
(David Marcus. The Secret Service in shambles reveals a White House where the buck stops nowhere. Fox News. July 16, 2024.)


引用したFox Newsの記事もやはりシークレットサービスのお粗末さを批判的に取り上げたものです。

記事のタイトルに、


The Secret Service in shambles 


とあります。

この"shambles"という単語ですが、混乱状態、無秩序、といった意味です。なってない、ちゃんと機能していない、メチャクチャだ、という時に、"in shambles"というフレーズで使います。

辞書には"shamble"というスペルで載せているものもありますが、単複同形、つまり語尾にsが付いていても単数扱いする単語として、"shambles"というエントリとして載せている辞書が多いようです。

語源は、テーブルやベンチ、台、腰掛け椅子を意味するラテン語scamnumから来ているそうですが、"shambles"とは魚とか肉などの売り物を並べる場所を指したそうです。

そういう場所ということでは、魚や肉をさばくところ、屠殺場(slaughterhouse)の意味で用いられるようになったというのは分かりやすい話ではあります。

そしてさらに時を経て、屠殺場の持つイメージから、破壊や殺戮の場、修羅場、散乱と混乱の場面、というように意味が変容し、「メチャクチャ」の意味で使われるようになったということになりました。

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