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2017年5月12日金曜日

gig economy

"gig economy"という用語をご存知でしょうか?

少し長いのですが、記事の引用を読んでみましょう。


When it comes to challenging entrenched taxi companies, few have a bigger reputation than Uber. The ride-hailing company has successfully forced taxi drivers to compete with it in hundreds of markets around the world.

But now, a top official at the European Court of Justice has said Uber is more like the transportation companies it's sought to disrupt than the firm would have regulators believe.

Thursday's opinion from the court's advocate general finds that Uber is not the so-called information society service it claims to be, because the company's policies and app designs influence when, how and whether its independent drivers pick up passengers.

“Uber cannot be regarded as a mere intermediary between drivers and passengers,” the opinion reads.

The finding marks the latest in a string of setbacks for Uber, which faces the prospect of stricter regulation should a final court ruling concur with this week's nonbinding opinion. The case could also hold wider implications for the so-called “gig economy” in Europe as regulators grapple with changing patterns of commerce, employment and technology.
(Brian Fung. Uber isn’t a tech company — it’s basically a taxi company, E.U. court adviser says. The Washington Post. May 11, 2017.)


ウーバーという、ライドシェアのビジネスを展開する会社について、何度かこのブログでも取り上げたことがあります。

ウーバーはタクシー業社と見做されるのを嫌って、情報サービス業である標榜してきたようですが、欧州当局は同社の主張を退け、タクシー業社であると裁定した、というのが記事の要旨です。

何故、ウーバー社はタクシー業社と見做されることを忌避するのでしょうか?

これは、業界の規制と関係しており、また、"gig economy"と呼ばれる労働市場と関連があります。

以前にも"gig"という単語を取り上げたことがあります。その際、"gig"とは、"job"と同義としましたが、一口に仕事と言っても色々な仕事がある訳で、"gig"の場合はいわゆる日雇い的な要素のある仕事を指します。

いわゆるパートタイマーやフリーランサーがすぐに思い浮かびますが、正規雇用が難しく、非正規雇用が主流となりつつある現代において、正規雇用の社員を固定費の増加として忌避する使用者側と、拘束されることを嫌い、柔軟な働き方を求めて非正規雇用を志向する労働者側との関係を象徴する用語が"gig economy"と言えます。

ウーバーの話に戻りますと、ウーバーはタクシー業社と見做されてしまえばドライバーという労働者を抱えなければならなくなる訳で、規制によりドライバーには所定の休憩時間を与えたり、福利厚生制度を確保しなければならなくなります。

同社が必要としているタイミングで、必要な時間だけサービス提供してくれるパートタイムのワークフォースだけでビジネスができれば固定費を削減することができますが、そのためには同社はタクシー業社ではなく、移動手段を求める人と、移動手段を提供する人とをつなぐ、情報サービスの提供ビジネスである、と標榜する必要があったのです。


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