アドビ社ソフトウェアのセキュリティ上の脆弱性の記事を読んでいてこの表現に出くわしました。
UNDERMINING SECURITY seems to be a particular strength of Adobe as shown by the latest security bulletin put out by the firm.
In it, the firm delivers the shocking news that its Flash Player, Reader and Acrobat software have a vulnerability that could potentially allow hackers to gain complete control over computers. At this point, most will be thinking that only Microsoft Windows users are affected but no, this particular vulnerability does a number on Windows, Mac OS X, Linux, Android and even Solaris users.
(Lawrence Latif. Adobe security flaw undermines nearly every OS. The Inquirer. October 29, 2010.)
"do a number on"という成句だと思い、辞書を引いてみると、アメリカ英語の俗語ということで、
やっつける、
徹底的に批判する、
面目を失わせる、
という訳語がありました。(ランダムハウス英和辞典)
引用した記事でも、コンテクストからは似たような意味が取れるのですが、俗語とは言え、"a number"が何故そのような意味になるのかがいまいちピンと来ません。
前置詞"on"の次にくるのは対象となる人であったりモノであったりするのだと分かりますが、"a number"はその対象となる人やモノにとっては”良くない、有難くない”ことになります。それが、"a number"とは結びつかないのですが、俗語表現ということでそういうものである、ということになるのでしょうか?
ちなみに、American Heritage Dictionaryでは、
do a number on
Slang. To defeat, abuse, or humiliate in a calculated and thorough way.
とあり、対象に対する攻撃が計算され、徹底的であることが示唆されています。
”数字”を意味する"number"は、緻密な計算という意味での"number"と相当数という意味での"a number of..."との連想からこのような意味に発展したのだろうかと、想像の域を出ないのですが、仕方なく結論しました。
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