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2012年2月7日火曜日

害獣 ― varmint

イグアナ被害?というのは初めて聞きますが、困っている人は本当に困っているようです。勿論ですが日本での話ではありません。

南米プエルトリコでは、増えすぎた外来種のイグアナを駆逐する動きがあるそうです。記事によりますと、農作物を荒らしたり、飛行場に入り込んで離着陸の邪魔になったり、さらには電力設備に巣を作ったりして停電の原因になったりして、現地は大変な迷惑を被っているのだそうです。



Ever had to call an exterminator because a couple annoying pests invaded your house?

What if, instead of a few varmints, there were millions of them?

That scenario is unfolding in Puerto Rico, where the government has embarked on a sweeping campaign to eradicate the roughly 4 million iguanas populating the island and bring their meat stateside, the AP reports.
(Puerto Rico Plans To Slaughter Millions Of Iguanas And Sell Their Meat In The US. Business Insider. February 6, 2012.)


日本語で”害獣”というのだそうですが、英語では"varmint"という単語があります。この単語をご存知の方は相当の語彙力をお持ちの方ではないでしょうか。

実は、"varmint"と良く似た単語に、"vermin"という単語があります。こちらの方がよく知られているのではないかと思いますが、”害虫”と訳されることが多い単語です。

虫と獣の違いかと思いきや、"vermin"自体も”害獣”の意味で用いられることがあるためそのような使い分けがあるのではなさそうです。

語源を紐解きますと、"vermin"はラテン語の"vermis"(うじ、虫)に由来するということです。(尤も、これは誤解に基づく派生だという説明もあり、正しくは"vermina"(ひどい痛み)というラテン語からの派生だということです。)

"varmint"は、"vermin"の異形とされています。

駆逐されるイグアナは食用肉として米国本土向けに輸出するもくろみがあるそうです。えっ、食べられるの?という感じですが、鶏肉かそれよりもちょっとかたい食感だということです。もちろんですが、わたしは食べたことがありません。

プエルトリコ政府の立場としては害獣被害の削減と食用肉輸出による経済効果と一石二鳥を狙うようです。イグアナが少し可哀想な気もしないではありません・・・。ひょっとして動物愛護団体の抗議が出たりしないかと・・・。

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