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2024年12月24日火曜日

Heimlich maneuver

"Heimlich maneuver"という言葉をご存知でしょうか?

"Heimlich maneuver"とは、食べ物などを喉に詰まらせ呼吸困難になっている人に対して行う救急処置のことです。背側から両腕を前に回して、組んだ両手で胸骨下部から圧迫することで、気管に詰まった食べ物を吐き出させる手法です。

小学校のカフェテリアでブドウを喉に詰まらせた生徒が、同級生による"Heimlich maneuver"のおかげで命を救われたというニュース記事を読みました。


An 8-year-old boy is being hailed as a hero after saving the life of his choking friend in the elementary school cafeteria.

Thomas Conley, a second-grade student at Porter Elementary School in Mesa, Arizona, noticed that his friend was choking on a grape and sprang into action, according to local reports.

Conley immediately performed the Heimlich maneuver — also known as abdominal thrusts — on Isaiah Rodriguez, which dislodged the grape.
(Melissa Rudy. Boy, 8, saves choking friend with Heimlich maneuver. Fox News. December 23, 2024.)


"Heimlich maneuver"の"Heimlich"とはこの手法の祖と言われる米国の外科医、Henry Jay Heimlichという名前から取られたものです。


Introduced by Dr. Henry Heimlich in 1975, the Heimlich maneuver is recommended by the American Heart Association Guidelines for Cardiopulmonary Resuscitation and Emergency Cardiovascular Care as the first line of treatment for airway obstruction.
(ibid.)


驚きなのは命を救った主役が8歳の同級生だったということです。咄嗟の判断により"Heimlich maneuver"という手技で尊い命を救ったというのは素晴らしい!としか言いようがありません。

小生は先日、勤務先で(簡略版の)AED講習なるものを受講しましたが、現実の救急現場に居合わせたとして、果たして落ち着いて実行できるものか、自信がありません。

"Heimlich maneuver"も同じかと思いますが、目の前で命の危険に晒されている人を前にしたら、あたふたしてしまいそうです。

米国では救急救命講習というものが、小学生低学年くらいからを対象に実施されており、中学生なども普通に受講するようです。(以前取り上げた記事もご覧下さい。)

こうした奇跡のようなニュースもそういったカルチャーあってのものなのでしょう。

ままなく迎える日本のお正月はお餅を食べる人も増えますが、もしも喉に詰まらせる人がいたとして、その場で"Heimlich maneuver"を実行できる人はどれくらいいるでしょうか。


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