アメリカにTrader Joe'sというちょっと変わったスーパーマーケットのチェーンがあります。宣伝広告や店内のPOPがユニークで、品揃えも他店とはちょっと違っています。昔、米滞在時にはよく利用しました。
そのTrader Joe'sのワイン専門店というのがあるそうなのですが、同店が閉店した後、すぐそばにJoe's Wineという、全く別の店がオープンし、商標を巡る争いとなっているという話です。
"Joe's"という名前の一部のみならす、看板の店舗名の字面なども似通っており、本家であるTrader Joe'sは商標権の侵害で訴えている模様です。
They’re wining about Joe!
A New York City liquor store that recently opened just blocks away from the now-shuttered Trader Joe’s Wine Shop is cashing in on the intellectual property of the grocery chain and confusing customers, the retail behemoth claimed in a new lawsuit.
Trader Joe’s blasted Joe’s Wine Co. for not only sharing a similar name but copying the aesthetic of the beloved former wine store in Union Square, which closed two years ago after workers tried to unionize, according to court papers.
(Anna Young. Trader Joe’s in legal tiff with NYC wine shop over the name ‘Joe’. December 1, 2024.)
Trader Joe's側の主張は、Joe's Wineという店舗名がブランドにタダ乗りしているということなのですが、Joe's Wine側は"Joe"というありふれた名前の使用で訴えられるのは心外だと反発しているようです。
さて、引用記事はNew York Post紙からです。同紙の記事はシャレが効かせてあるものが多く、この記事も例に漏れず、冒頭部分、
They’re wining about Joe!
は何かのシャレと思われました。
が、直ぐには分からなかったというのが正直なところで、"wine"(ワイン)という単語に動詞の意味なんかあったっけ、と疑問でした。
確かに動詞の意味はあるのですが、それでこの冒頭部分が何かシャレを効かせたようにも解釈出来ず・・・。
しばらく考えていて、ようやく思い当たったのが、"wine"とは、
whine
に掛けたもの、ということでした。
つまり、不平を言うという意味の"whine"と、問題になっているワイン専門店の"wine"を掛けた、という訳です。
発音はどちらも「ワイン」、つまり同音異義語です。
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