"blue badge"とは身体障害者マークのことを指します。車椅子に座る人を表したブルーを地とするマークは国際標準です。
自動車を運転する人で知らない人はいないでしょうが、公共施設と商業施設と問わず、駐車場には身障者優先の駐車スペースがあります。身障者マーク(ステッカー)を付けた自動車が駐車しますが、実際の利用者が身障者でも何でもない人であるのを目にした人も多いのではないでしょうか?
イギリス・ロンドンで、身障者ステッカーの濫用に遂にメスが入るというニュースです。
Disabled groups are welcoming a government crackdown on the widespread abuse of the "blue badge" parking scheme in England.
There are an estimated 2.5 million badges in circulation, allowing drivers to park on yellow lines as well as avoid parking and congestion charges.
The changes will see local authorities gain more powers to seize badges they think are being misused.
And tests for eligibility will be run by councils rather than GPs.
The scheme was introduced in the early 1970s but in recent years, concerns have grown that many of the badges are being used by people who are not disabled.
Now the Department of Transport says new badges will be printed with anti-fraud holograms.
(New blue badge disabled parking crackdown in England. BBC News. February 14, 2011.)
イギリスも日本も、身障者マークの発行はいわゆる性善説に立っているのだと思いますが、これほど濫用が横行するとは想定していなかったのでしょう。イギリスの当局の試算では、1,500万ポンド(約20億円)以上の税金がこの濫用により失われているとの報告もあるようです。
記事を参照してみますと、いわゆる"blue badge holder"(身障者マークの保持者)は、駐車場における優先スペースの利用だけでなく、駐車料金そのものの割引や免除、渋滞に伴う課金(congestion charges)の免除などが認められているようで、日本とは運用が若干異なるようです。
身障者マークの濫用は日本でもあまり事情は変わらないと思われますが、性善説での運用は限界があるということの証左というべきでしょうか。
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