ツイッターのタイムラインを眺めていたら、Larry Teslerという人の訃報を伝える記事の見出しが目に留まりました。
このLarry Teslerという人の名前は知りませんでしたが、"creator of copy, cut and paste function"とあります。
つまり、いわゆる我々が「コピペ」と呼び、普段、何気無くPCやスマホで使っている便利な機能を初めて開発した、コピペの父とも言うべき人ということになります。
New York(CNN Business) — Larry Tesler, a pioneer of personal computing credited with creating the cut, copy and paste as well as the search and replace functions, has died. He was 74.
Tesler was not nearly as well known as computing giants such as Bill Gates or Steve Jobs. But he played an early, central role in making computers accessible to people without computer engineering degrees, i.e. most of us.
Xerox (XRX), the company for whom he developed the functions, tweeted out news of his death. "Your workday is easier thanks to his revolutionary ideas," the company's tweet said.
Cut, copy and paste and search and replace functions are used millions of times a day without users thinking twice about how they were developed or by whom.
(Larry Tesler, creator of copy, cut and paste function, dies at 74. CNN. February 20, 2020.)
Tesler氏は米ゼロックス社に勤務していた時代に、今日では常識の、カット(切り取り)、コピー、ペースト(貼り付け)、そして検索(search)と置換(replace)の機能を開発したそうです。
そもそも、恐らくはコンピュータが専門的知識を持つ一部の限られた人たちだけが扱えるものだった時代には、コピー、ペーストというような機能はプログラムの切り替えを必要とする、非常に扱いにくいシロモノだったようです。
それを、そのようなプログラミングの知識を持たずとも誰もが簡単に使えるようにしたのがTesler氏だそうです。
PCやスマホを使う人でコピペのお世話になったことが無いという人はいないでしょう。
この重要な機能がそのような一個人の発明によるものとは知りませんでした。(また、それがゼロックスで開発されたものとは知りませんでした。)
さて、今日取り上げるのは、
copy and paste
という、まあ誰でも知っている表現になりますが、驚いたことにMerriam-Websterのオンライン辞書で見てみると、"copy and paste"はイディオムということで、独立したエントリとして載っています。
to copy (text) and insert it somewhere else in a document
一方、"search and replace"はどうかというと、イディオムにはなっておらず、やはり「コピペ」が如何に普及しているかの証左ではないかと思います。
記事中、下記のくだりがあります。
Cut, copy and paste and search and replace functions are used millions of times a day
ここで等位接続詞(and)の使い方に注意してみると、"copy and paste"、"search and replace"はそれぞれが1つの塊として捉えられていることが分かります。
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