アメリカ大統領選をいよいよ来月に控える10月1日夜(米国時間)、副大統領候補対決となる討論会が行われました。
いわゆるRunning mateと呼ばれる副大統領候補は、共和党はJD Vance上院議員、民主党はWalzミネソタ州知事です。
結論から言ってしまうと、このディベートの勝者はVance氏とのいうのが大方の見方のようです。
ボディーランゲージの専門家が両者の振る舞いを分析したという記事を興味深く読みました。
"JD Vance came across as being very steady, like you can kind of see him as a captain of the ship, and he wasn't too stiff, but you knew what you were going to get. Each time he seemed sure of himself… And so you felt like you would be safe with him. He gave an air of stability," Lieberman added.
That ran counter to Walz, whom Lieberman said was anxious and jittery, particularly at the beginning of the debate.
"With Tim Walz, he was all over the place. He was very nervous, and he also had body language signs of lying. His body language was discordant with what he was saying. It was like too much, it made you feel exhausted and scared," she said.
(Michael Dorgan. Vance oozed confidence compared to jittery Walz, body language expert says: 'Captain of the ship'. Fox News. October 2, 2024.)
イェール大のロースクール出身で弁舌に長けるVance氏は終始落ち着いた様子で、討論会を見る人達には安心感を与えるパフォーマンスであったと評されています。
これに対してWalz氏はどこか落ち着きに欠け、神経質で自信なさげな様子を見せる場面が目立ったようです。
専門家のコメントで、Walz氏は、
all over the place
であったとあります。
この"all over the place"という表現は文字通り、至る所に存在する、ある、という意味です。
Restaurants sprang up all over the place.
その辺至る所に料理店が出来た。
至る所にある、ということは単にたくさんのものが存在するというのもありますが、それらが乱雑に、無秩序に拡がっている、増えている、という含意があるようです。
そこから、雑然としている、無秩序である、というような意味にもなり、混乱している、というような意味でも用いられるようになったものです。
特に、ある人について、"all over the place"という時、それはその人が取り乱している、(発言などが)一貫性を欠いている、というような意味になります。
討論会の録画の一部を視聴しました。天安門事件のあった1989年春に香港にいたと過去に発言したWalz氏ですが、それが事実ではないという報道があることについて真偽のほどを問われたWalz氏は、嘘をついていたという自覚からか、質問に直接答えない周りくどい話を落ち着きなく続け、結局自身の発言が誤りであったと認めています。
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