皆さん、"eggcorn"という単語をご存知でしょうか?
ジャイアントコーンではありませんよ!?「エッグコーン」("eggcorn")です。
小生、酒のおつまみにジャイアントコーンは好物ですが、"eggcorn"はどんなコーンだろうかと想像してしまいます。
しかし、"eggcorn"なる「コーン」は存在しません。また、"eggcorn"という単語もそもそも存在しないのです。
実は、"eggcorn"とは"acorn"(ドングリ)のことなんですが、"acorn"という単語を耳にした人が"eggcorn"と聞こえた、という話から来ています。つまり、発話した人は"acorn"と言ったのですが、聞いた方は"eggcorn"というスペルの単語に解釈してしまった、ということなんですね。
この逸話に基づき、聞き間違い、勘違いによる言語解釈という現象を"eggcorn"と呼ぶようになりました。
"eggcorn"という単語自体は定着しませんでしたが、言語現象としての"eggcorn"により英単語として定着したものもあります。
いわゆる民間語源と呼ばれる由来となる単語の中には"eggcorn"の類が認められます。
言葉というものは面白いもので、こうした勘違いや聞き間違い、言い間違い、といった性質を常にはらんでおり、そういった間違いがいつしか定着したりもします。
今週は言葉にまつわる「誤用」を取り上げたいと思います。
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