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2020年3月4日水曜日

オブラート

今朝、中学生の娘が唐突に、「オブラート」は英語なの?と質問してきました。

ん?なんで?

聞き返す私に、明確な説明は無かったのですが、今日から新型コロナウィルスの影響で一斉休校となっているため、前の日に学校で話題になったのかもしれません。

音楽用語のビブラートに似ているね、とも言っていました。確かに。

ところで、オブラートは英語だったかな?正直なところ、即答できる知識を持ち合わせていませんでしたので、今日の一語は「オブラート」です。

早速PCの電子辞書で「オブラート」と発音しそうないろんなスペルで調べてみましたが、ヒットせず、結局グーグル先生のお世話に。

画像検索などで見る「オブラート」製品のパッケージに、


oblate


というスペルが確認できました。

ところがこれが間違い、英単語の"oblate"に、カタカナの「オブラート」の意味はなく、偏球、楕円球面とか、献身者(修道会に身を置き修道生活をする非聖職者)とかいう意味で、どう見ても食べるオブラート、あの薄いフィルムのような透き通る包みの意味は見当たりません。

ウィキペディアではオランダ語oblaatに由来するとあり、これは困りました。

それで結局、埃を被った和英辞書を取り出すのですが、「オブラート」の英語は、


wafer


でした。

ウェハースの"wafer"です。薄い膜、フィルムのオブラートという意味では、"wafer sheet"、"wafer paper"というようです。

また、医学・薬学用語では、


cachet


とも表現します。

こちらはフランス語で、"cache"(キャッシュ)という単語とも語源を同じくしているのですが、隠すという意味のフランス語cacherに由来するそうです。

ちなみにドイツ語ではObalateというスペルの単語が「オブラート」を意味するそうで、日本のオブラート製品のパッケージに見えるスペルはドイツ語によるものだと思われます。

中学生の娘はオブラートがどんなものなのか知りません。私が思い出すのは、ボンタンアメ、です。

分かるかなぁ?


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