今朝、中学生の娘が唐突に、「オブラート」は英語なの?と質問してきました。
ん?なんで?
聞き返す私に、明確な説明は無かったのですが、今日から新型コロナウィルスの影響で一斉休校となっているため、前の日に学校で話題になったのかもしれません。
音楽用語のビブラートに似ているね、とも言っていました。確かに。
ところで、オブラートは英語だったかな?正直なところ、即答できる知識を持ち合わせていませんでしたので、今日の一語は「オブラート」です。
早速PCの電子辞書で「オブラート」と発音しそうないろんなスペルで調べてみましたが、ヒットせず、結局グーグル先生のお世話に。
画像検索などで見る「オブラート」製品のパッケージに、
oblate
というスペルが確認できました。
ところがこれが間違い、英単語の"oblate"に、カタカナの「オブラート」の意味はなく、偏球、楕円球面とか、献身者(修道会に身を置き修道生活をする非聖職者)とかいう意味で、どう見ても食べるオブラート、あの薄いフィルムのような透き通る包みの意味は見当たりません。
ウィキペディアではオランダ語oblaatに由来するとあり、これは困りました。
それで結局、埃を被った和英辞書を取り出すのですが、「オブラート」の英語は、
wafer
でした。
ウェハースの"wafer"です。薄い膜、フィルムのオブラートという意味では、"wafer sheet"、"wafer paper"というようです。
また、医学・薬学用語では、
cachet
とも表現します。
こちらはフランス語で、"cache"(キャッシュ)という単語とも語源を同じくしているのですが、隠すという意味のフランス語cacherに由来するそうです。
ちなみにドイツ語ではObalateというスペルの単語が「オブラート」を意味するそうで、日本のオブラート製品のパッケージに見えるスペルはドイツ語によるものだと思われます。
中学生の娘はオブラートがどんなものなのか知りません。私が思い出すのは、ボンタンアメ、です。
分かるかなぁ?
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