まずは記事の引用をどうぞ。
He made away with a lot of doughnuts — but no dough.
A hatchet-wielding thief was only thinking with his stomach when he robbed an Oregon doughnut shop this weekend — stealing a box of treats but not a cent from the register, police said.
Christopher James, 40, allegedly barged into a Voodoo Doughnut location in downtown Portland around 3:40 a.m. Saturday, weapon in hand.
James jumped over the counter and began stuffing a box with doughnuts, Portland police spokesman Sgt. Kevin Allen told The Oregonian. Nothing else was taken, Allen said.
(Amanda Woods. Hungry thief steals doughnuts, leaves cash in Oregon heist: cops. New York Post. March 9, 2020.)
米国オレゴン州ポートランドのドーナツ店に斧を振り回して押し入った男の目的は、現金ではなく、ドーナツそのものだった、という笑えるような、笑えないような話です。
余程お腹が空いていたのでしょうか。
冒頭の部分、
He made away with a lot of doughnuts — but no dough.
で、"dough"はお金、現金(money)を指す俗語です。(本来の意味は、パン生地、です。)
"dough"は一銭も取らず、"doughnut"(ドーナツ)を奪って逃げた、ということですが、スペルの似た単語をかけたしゃれですね。
ちなみに、パン生地の“dough”から作られるパンそのもの、つまり“bread”にも現金の意味があるのですが、こちらはパンが生活の糧としての象徴的な意味を持つところからきているようです。
“breadwinner”という表現がありますね。
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蘭です。
返信削除中国では、よく問われる質問があります。文字通り訳せば、「愛情とパン、どちらを選ぶか」となります。ここで出てきている「愛情」と「パン」はそれぞれ幸せと持続的な生活を指します。(生活ができなければ幸せになれないし、しあわせになれない生活もつまらないというの当然ですが)これは英語から伝わったことわざかもしれません。中国人の主食には現代の西洋文明の導入以来、パンというものが現れましたからです。
また、中国人の主食としての「米」は「経験」という象徴的な意味があります。青二才な人に年配の方がよくこういうことわざを言います。「私が食べた塩はあなたが食べた米より多い」ということわざは「私が経験したことは君よりずっと多い」という意味です。
dough 勉強になりました。
コメントありがとうございます。中国の諺、勉強になりました。
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