テスラが手掛ける自動運転タクシー、robotaxiが話題です。
CEOマスク氏の政権参加などで不買運動が起こり同社の株価は急落しましたが、robotaxiの導入が起死回生に繋がるかと期待されています。
しかしながら、以下引用する記事ではrobotaxiが実用段階には程遠く、先行するグーグルのWaymoに劣るとの冷ややかな見方です。
For Elon Musk, tech’s great showman, this weekend’s long-awaited launch of a Tesla robotaxi service will be notably short of razzle-dazzle.
The autonomous ride-hailing service is scheduled to hit the roads in Austin, Texas, with only about 10 cars. And far from the broadly capable self-driving vehicles that Musk has long promised, the taxis will be geo-fenced to avoid the city’s most challenging intersections and come with backup teleoperators poised to intervene if problems occur.
(Richard Waters. Tesla’s robotaxi ambitions face a reality check after launch. Financial Times. June 19, 2025.)
Waymoとの主な違いは自動運転を制御する仕組みにあるそうです。WaymoではLIDARと呼ばれるレーダー技術を使うところ、テスラのrobotaxiは車両周囲に取り付けられたカメラが車両を制御しますが、自動運転レベルではWaymoに及ばないと言われています。
結果、テキサス州で予定されるrobotaxiの展開は10台程度に留まる予定で、事故防止のため遠隔操作のオペレーターが必要な状況だといいます。
こうした状況を踏まえて、記事はrobotaxiお披露目を、
razzle-dazzle
とこき下ろしています。
"razzle-dazzle"は"dazzle"(目をくらませる、眩しい)という語を基にしたいわゆるreduplicationと呼ばれる表現で、見た目華々しいけれども実質を伴わない騒ぎ、馬鹿騒ぎ、というような意味の単語です。
個人的にはテスラ車のデザインは嫌いではありません。記事に添えられた金ピカ、ガルウィングの写真も話題性十分といったところですが、果たして自動運転におけるその実力のほどは・・・、というところでしょうか。
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