10月に入り、ようやく秋らしさも出てきたかとも思えるようになりましたが、今日も日中の最高気温は関東で29度という季節外れな有様です。
いずれ秋、冬と季節が進むと風邪やインフルエンザが流行ります。風邪とインフルは別物ですが、両方の流行に見舞われると「ダブルパンチ」の憂き目にあいます。
「ダブルパンチ」・・・。以下の記事では、"double whammy"と出てきます。
LOS ANGELES -- Every time kids go back to school, the whole family gets sick. CDC data reveals we haven't had this many cases of the common cold since we hit another high peak three years ago! As flu season begins, are we headed for a double whammy?
(Denise Dador. Common cold cases hit 3-year high. Doctors warn of tough flu season ahead. ABC News. October 2, 2025.)
「ダブルパンチ」、すなわち二重の不運、二重苦を"double whammy"と言います。
"whammy"という単語ですが、勢いよくぶつかること、またその音を意味する"wham"という語から来ています。(ドカン、ガツン、といった擬声語でもあります。)
その"whammy"について、ランダムハウス英和辞典では、
(睨まれると災いがくるという)悪魔の目、邪視、邪眼
という意味を載せているのですが、この意味に関連すると思われる興味深い解説がMerriam-Webster Dictionaryに見られます。
The first example of whammy in print occured in 1940, but the word was popularized in the 1950s by the cartoonist Al Capp in the comic strip Li'l Abner. The character Evil-Eye Fleegle could paralyze someone with the sheer power of his gaze.
Evil-Eye Fleegleという漫画のキャラクターに由来するというものなのですが、睨んだ相手を動けなくする超能力みたいなものを持っているという設定らしいです。
片目で睨むのは"single whammy"、両目では"double whammy"と言ったそうですが、これが「ダブルパンチ」という意味で定着したそうです。
関連する表現として、「ワンツーパンチ」という時の"one-two"もご覧下さい。
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