記事の引用からお読み下さい。
A California TV reporter got into a hairy situation while filing a report from her bathroom - when her naked hubby was caught in the shower, according to a report.
Melinda Meza of Sacramento's KCRA3 recorded herself cutting here bangs for a story about hairstylists during the coronavirus quarantine when her camera captured more than she bargained for, according to the Daily Mail.
Her husband, Mike de Lambert, apparently is seen in a reflection in the background, unaware that his privates were beamed over the airwaves.
(Yaron Steinbuch. TV reporter accidentally records husband naked in the shower. New York Post. April 20, 2020.)
新型コロナウィルスの感染拡大防止で在宅勤務を余儀なくされている人たちの中には、テレビやラジオ局で働く人たちもいます。
小生はテレビが自宅に無いので見る機会がありませんが、ニュースのレポーターが自宅から報道番組に参加するというようなことは欧米では普通に行われているようです。
引用した記事によりますと、加州・サクラメントのテレビ局に勤める女性レポーターによる自宅からの中継映像に、裸でシャワーを浴びていると思われるパートナーの様子が映り込むというハプニングが起きました。
記事の映像を見てみますと、隣接するシャワールームの様子が鏡に映ったものが中継の映像に入り込んだような感じで、想像するよりもあからさまでは無いのですが、ハプニングには違いありません。
さて、記事ではハプニングについて、
a hairy situation
だと表現しているのですが、コンテクストから意味は想像がつくところではありますが、この"hairy"という形容詞の意味を調べてみました。
Merriam-Websterで検索すると、
tending to cause nervous tension (as from danger)
difficult to deal with or comprehend
という定義が当たると思われました。英和辞書では、冷や冷やする、とか骨の折れる、困難な、危険な、といった日本語が見えます。
"hairy"(毛の多い)という意味と直感的に結びつかなかったのでもう少し調べてみると、非常に興味深い発見がありました。
何と、恐怖を意味する"horror"と"hair"は語源的につながっている、というのです。(詳しくはこちら。)
要約しますと、"horror"の語源を辿ると、ラテン語horrereにつながるのですが、このラテン語動詞は髪の毛を逆立てるという意味なのでした。
つまり、我々が恐怖を体験するとき、身の毛が総毛立つ、と表現しますが、まさしく、語源もそうなっているということなのです。
“hairy situation”という時の”hairy”が言わんとするところは、この毛が逆立つ感覚の事なんだということが分かりました。(件の女性レポーターは事後に映像を見て、総毛立つような感覚にさせられたことでしょう。)
同じく“hairy”が使われている表現として、以前取り上げた、"hairy eyeball"もご覧ください。
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蘭です。
返信削除総毛立つという表現とhairyという表現を覚えました。とても勉強になりました。
語源の研究もなかなか面白いと思うようになりました。