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2025年2月11日火曜日

true form

ここ数日のアメリカのニュース記事を見ていますとスーパーボウルの話題一色のようです。

アメフトについては全く詳しくなく、かつて米国に短期滞在した際、日曜の午後などは勤務先の同僚に誘われて自宅を訪問、テレビ観戦などしたこともあるのですが、ルールが分からず、私にとってはテレビの前でバドワイザーを飲みながら野菜スティックをかじったという記憶しか残っていません(笑)

さて、そのスーパーボウルの試合ではフィラデルフィアを本拠とするイーグルスが勝利したそうなのですが、ファンの喜びようを伝える記事からの引用です。


Eagles fans in Philadelphia were in true form following their team’s 40-22 win over the Chiefs to win Super Bowl 2025.

Hundreds of fans flocked to the city’s Broad Street to celebrate the franchise’s second Super Bowl title.

After the city decided to not grease the poles in the area, according to the Philadelphia Inquirer, some decided to climb them, including one who sat atop a traffic light on the corner of Broad Street and Pine Street.
(Jared Schwartz. Philadelphia descends into chaos as rowdy Eagles fans celebrate Super Bowl 2025 win. New York Post. February 9, 2025.)


引用した記事に、


in true form


という表現が出てきます。これは慣用表現で、"true to form"というフレーズでも用いられるのですが、


behaving or proceeding in the usual and expected way
(Merriam-Webster Dictionary)


という意味合いで、


いつもと同じで、予想通りで、例のごとく
(ランダムハウス英和辞書)


という日本語に訳されます。"form"(行動パターン)に忠実な、合致している(true)という字句通りの訳とも言えます。

例のごとく、という言い回しからは、お決まりの~、やはり、またか、という感が滲んでいますが、人の悪い癖、行動パターンについて用いられることが多いものです。つまり、「地が出た」ということなのです。

イーグルスのファンはビッグイベントでのひいきチームの勝利に歓喜するあまり、繁華街で喜びを爆発させたようですが、どんちゃん騒ぎはエスカレートし、往来のトラックの屋根に登ったり、信号機によじ登ったりする人で騒然となったようです。

それもこれも毎年繰り返される光景なのでしょう、傍から見れば、いつものこと、「またか」という半ば呆れられもする話だと思われます。"true form"に込められた意味合いはそんなところでしょうか。

日本では、某球団が優勝したあかつきにはドブ川に飛び込むことも厭わない「アレ」を思い出します。


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