ドジャースの大谷翔平選手の銀行口座から、不正送金により1700万ドルという多額のお金を騙し取った容疑で逮捕起訴された元通訳の水原被告に懲役57ヶ月の有罪判決というニュースです。
Shohei Ohtani’s former interpreter Ippei Mizuhara went from the dugout to the bullpen on Thursday.
Judge John W. Holcomb sentenced Mizuhara to 57 months in jail and ordered him to pay $18 million in restitution.
He will report to prison on March 24.
(Josh Kosman. Ippei Mizuhara, Shohei Ohtani’s ex-interpreter who stole $17 million from Dodgers star, sentenced to 57 months in jail. New York Post. February 6, 2025.)
米球界を揺るがした大事件ですが、引用記事の冒頭で、
Ippei Mizuhara went from the dugout to the bullpen on Thursday
とあります。判決が降った木曜日(米国時間)のことを言っているものですが、"bullpen"という単語に注目です。
カタカナでも「ブルペン」と言い、野球ファンならその意味するところは交代予定のピッチャーがウォームアップをするスペースのことだというのは説明の必要も無いでしょう。
ここでは水原被告が"bullpen"に向かった、と言っている訳ですが、"bullpen"には野球の用語の他、留置場、刑務所の意味があるということを知りませんでした。
"bullpen"とはそもそも牛の囲い場を指すのですが、
A temporary holding area for prisoners, as in a courthouse
(American Heritage Dictionary)
という意味があります。野球用語としての「ブルペン」は後になって付け加わったようです。
牛の囲い場、また囚人の収容所がピッチャーのウォームアップの場所を意味するようになったというのは若干の飛躍のようにも思われます。実際のところ、控え投手がウォームアップする場所を何故「ブルペン」と呼ぶようになったのかははっきりしないようです。
Baseball Almanacのサイトによれば諸説あるそうで、かつて控え投手がウォームアップをする辺りのフェンスには決まって掲げられていたBull Durham Tobaccoというタバコの広告に因むという説が紹介されています。
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