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2011年8月4日木曜日

チャウチャウ犬? ― chow

債務上限引き上げ問題で混乱しているアメリカですが、何とか債務不履行(デフォルト)になる危機だけは回避できたというニュースが最近の経済ニュース、海外ニュースのホットトピックです。

これで一安心と胸をなでおろしたのかどうかは分かりませんが、オバマ大統領は債務上限引き上げ合意に尽力したスタッフを食事に招待したということです。

大統領に招かれた席で振る舞われたのは?

答えはハンバーガー。

ちょっと意外な気もしますが、連邦議会議事堂のあるCapitol Hillの近くでのランチだったということで、アメリカならではでしょうか。


With the debt-limit bill finally signed into law, President Obama on Wednesday rewarded his staff with some burgers at Good Stuff Eatery.

The burger joint, created by “Top Chef” alum Spike Mendelsohn, is popular among the Capitol Hill lunch crowd.

Good Stuff’s menu even includes odes to the commander in chief and first lady — it features a “Prez Obama Burger” (which includes bacon, onion marmalade, Roquefort cheese and horseradish mayo) and a “Michelle Melt Free Range Turkey Burger” (topped with caramelized onions, Swiss cheese, tomato, lettuce and herb garden mayo).

Obama chowed down with staffers who were involved with the debt-ceiling discussions, including Jack Lew, Rob Nabors, Nancy Ann DeParle, Bruce Reed and Gene Sperling.
(Judy Kurtz. Obama rewards staff with burgers. The Hill. August 3, 2011.)


さて、今日の単語は、”chow”です。見慣れない単語ではないでしょうか?

辞書を引くと、”食事、めし”という名詞の意味と、”食べる、食う”という動詞の意味とがあります。動詞の場合、”chow down”の形で用いられることが多いようです。

この単語は口語として用いられるようですが、”めし”、”食う”という言い方からなどからすると、高尚なレストランでの食事というよりも、ざっくばらんとした食事、また、どちらかと言えば、下品とまでは言わないまでも、がつがつと食べるようなイメージがあります。

なぜそう思うのか?語源を辿ってみると、”chow”は、”chow-chow”の短縮形だということです。

では“chow-chow”とは?

関西に10年ほど住んだ経験のある小生はまっさきに”チャウチャウ犬”が頭に浮かんだのですが、そのチャウチャウ犬は別の単語です。米語で"chow-chow"は、からしソース漬けピクルスのことを言うそうです。ピクルスを刻んで供される、ハンバーガーでもおなじみの付け合わせです。

また、形容詞として、ごた混ぜの、種々様々の、という意味もあるということです。

このようなイメージから、やはりナイフとフォークでいただくフランス料理というようなイメージというよりも、仲間が1つのテーブルを囲んでワイワイとピクルスをつまんだり、ハンバーガーを頬張っているほううがイメージがあうと思うのです。

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