最近30日間のアクセス数トップ3記事

2025年3月24日月曜日

every name under the sun

昔の勤め先で、しょっちゅう海外出張に行っていた先輩社員から、スチュワーデスは肉体労働者だ、と聞いたのを今も覚えています。

今はフライトアテンダント、キャビンクルーなどと呼ばれるのが普通ですが、「スチュワーデス」という呼称がまだ健在だった頃の話です。華やかな女性の憧れの職業というイメージと裏腹に、その職務は過酷を極めるという先輩のお話に、そういう見方もあるかと思った次第です。

ウン十年前のそんな昔の話を思い出しました。


There’s a dark side to working 30,000 feet in the air.

Medical emergencies, sleep deprivation and 20-minute lunch breaks are all in a day’s work for Australia’s battler cabin crew.
(Duncan Evans. The dark side of being a flight attendant: Medical emergencies, sleep deprivation, entitled passengers and more. New York Post. March 23, 2025.)


わたしも回数は決して多くありませんが、飛行機に乗るとアテンダントの方々の仕事というのは大変だなぁと思います。

引用した記事は乗務員の過酷な勤務スケジュール、機内急病人へのケア、言うことを聞かない客への対処、さらには酔客の扱い方等々、様々な逸話と現場の声が取り上げられているものです。

ある事例。


“Being called every name under the sun because we can’t get them a toasted sandwich or a wrap.”
(ibid.)


機内食やドリンクで、客の要望に添えないことがありますが、欲しいものが無いと言われてブチ切れる客の話です。

面白い表現ですが、


Being called every name under the sun


とは、ありとあらゆる罵詈雑言を浴びせられる、というような意味合いの慣用表現です。

英単語の"name"には、悪口の意味があります。以前も取り上げたように、name callingといった表現もあります。

また、ここで"under the sun"とはお日様の下、ということですが、"on the earth"や"in the world"といった表現に同じく、この世における、という意味合いがあります。

この世の中で使われてきたであろうありとあらゆる罵詈雑言、というのが"every name under the sun"の意味するところです。



0 件のコメント:

コメントを投稿