"ratio"という単語は割合、比率という意味の名詞ですが、動詞で用いられることがあります。
この用例は初めて見るものでしたが、主にSNSの用語として使われるようです。
それでは記事の引用をどうぞ。
President Donald Trump's weekend post defending Attorney General Pam Bondi's handling of the Jeffrey Epstein files has triggered an unprecedented backlash, marking the first time the Republican has been "ratioed" on his own social media platform, Truth Social.
The term "ratioed" refers to when a social media post receives more replies than likes or shares, often signaling more disagreement or criticism than support.
In his Saturday evening post, Trump lashed out at those criticizing Bondi, calling her performance "FANTASTIC" and dismissing the ongoing interest in Epstein as a waste of time.
(Trump Gets 'Ratioed' on Truth Social for First Time Amid Epstein Backlash. Newsweek. July 13, 2025.)
引用した記事において引用符付きですし、敢えて意味の解説がされているのは、この"ratio"という動詞の意味があまり定着していないものであることを示しているのかもしれません。SNSの投稿内容に対する反応が批判的であることを意味するとありますが、英和辞書にはもちろん見当たらない一方で、Merriam-Webster オンラインでは解説がありました。
上述したように、"ratio"は比率を指しますが、SNSの投稿に対する受け手の反応を、いわゆる「いいね!」や「Like」のような好意的なものと、リポスト等による批判コメントなどとに分けた場合、後者のネガティヴな反応が優勢と見られる場合にこの"ratio"を使います。
記事が取り上げているのは、トランプ大統領が司法長官を擁護する内容の投稿をした件が同調意見よりも批判を浴びているというものです。
先週のニュースで、未成年者売春を斡旋した罪に問われ、収監中に獄中で自殺したJeffrey Epstein氏を巡り、売春の顧客リストは無かったとの結論を出した司法長官に対して、落胆と数多くの疑問が呈されているという報道がなされていました。
Epstein氏の自殺も顧客リストも、揉み消しではないかと疑われている中で、何も無かったとの幕引きは受け入れられず、トランプ氏の擁護も批判を浴びているという構図です。
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