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2025年8月11日月曜日

footnote

ロシアとウクライナの停戦交渉は遅々として進まない感がありますが、先日よりアメリカとロシアがアラスカ州で首脳会談を行うというニュースが報じられ、行方が注目されています。

尤も、その会談にはウクライナのゼレンスキー大統領も「招待する」ということらしいのですが、領土に関してはロシアもウクライナも一歩も譲るつもりはないらしいとも報じられています。トランプ大統領は一部領土を交換する案などについても仄めかしているようですが、いつもながら当事国はもとより、関係国の頭越しに進めているという感もあります。


Ahead of the suddenly announced summit in Alaska on Friday between Putin and US President Donald Trump, one European diplomat, who declined to be named as they were not authorized to speak on the record, told CNN: “We are at risk of being a footnote in history.”

In part, European fears are down to just how little is known about what the Kremlin has proposed in order to halt the fighting in Ukraine. Putin has given no details. US envoy Steve Witkoff said nothing after his meeting with the Russian leader last Wednesday.
(Tim Lister. Europeans fear being a footnote in history as Putin looks to strike deal with Trump. CNN. August 11, 2025.)


頭越しに物事が進んでいるという危機感は特に欧州各国に強いようです。先週、アメリカからウィトコフ大使がプーチン氏を訪問しましたが、ここにおいても米露主導で物事が進んでいます。

とある外交官は、


“We are at risk of being a footnote in history.”


と発言したとあります。危機感が滲んでいます。

"footnote"とは文書における脚注を指しますが、


Something related to but of lesser importance than a larger work or occurrence
(American Heritage Dictionary)


という意味があります。

文書における脚注というのは本文中の事項に対する補足のために添えられるものです。従って、相対的に重要性が低いもの、という含意が生じるものと思われます。

こうした意味合いで用いられる"footnote"をよく見かけます。

歴史の1ページに名を残す、とはよく言われることですが、脚注に終わることは良しとしないのでしょう。


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